神奈川県川崎市で二十歳の女性が死体で発見された件について【元警察官としての意見】
警察の指名は「国民の生命・身体・財産」を守ることが第一です。したがって、被害女性の危険を認知しながら、その命を守り切れなかったことは、非難を受けて当然のことであり、弁解の余地はないと思います。既に警察官を辞職した私には、マスコミ報道以上のことはわかりませんが、この件では担当した警察官たちに何らかの処分が下ると思います。私も、現役時代にはDVや異性交際トラブルを何度も扱い、逮捕状請求に失敗して上司に叱責を受けた際には辞職しようと思ったこともありました(こちら)。
幸い、私が担当した件で、そのトラブルに起因して被害者が亡くなった件はありませんでしたが、もし、私が川崎事件の担当者だったら、警察官を続けることはできず、即、辞職したでしょう(解雇ではなく辞職が認められればですが)。
心配なのは、こうした件が起きる度に警察バッシングが起こり、ただでさえ警察官採用試験の応募者が減り続けているのに、それに拍車がかかることです。遠からず、応募者数が募集人員割れする日が来るような予感がします。
淺利 大輔
あさり だいすけ
行政書士淺利法務事務所 代表
私は、警視庁警察官として32年間勤務し、そのうち25年間刑事(捜査員)をやってきました。さらにその中でも知能犯捜査関係部署(主として告訴・告発事件を捜査する部署です)の経験が一番長く、数々の告訴・告発事件に携わってきました。刑事部捜査第二課員当時は警視庁本庁舎(霞が関)1階にある聴訴室で、電話帳のように分厚い告訴状や告発状を持参して来られる弁護士先生方を毎日のように相手にし、ここで大いに鍛えられました。
これまでの経験を活かし、告訴事件の相談を受け告訴状をリーズナブルな料金で作成することで、犯罪被害者の方たちを支援できるのではと考えたからです。
「淺利に頼んで良かった」依頼人の方からそう思っていただける行政書士を目指していきます。
