警察官が本物か偽者か見抜く方法【元刑事が解説】
制服警察官が偽者ということはまずあり得ませんが、スーツ姿の偽刑事(偽警察官)が特殊詐欺の現金受け取り役などで被害者宅を訪ねてくることがあります。通販などで販売されている警察手帳のレプリカを持っていることもあり、一般の人にはその真贋はわからないでしょう。こうした場合に、目の前の自称警察官がホンモノかニセモノなのか見抜く方法をお教えします。
警察官は、「点検」という教練の一種を必ず月に1回は行います。署内の中庭や屋上等に集まり、隊列を取って並び、指揮官の号令によって、警察手帳やけん銃などの装備品を取り出して確認するというものです。装備品を取り出す号令には順番があり、全国警察共通です。「点検」は警察学校入校直後からその訓練を受け、定年退職までずっと続くものなので、警察官であればその号令の順番を知らない人はいません。
よって、目の前の警察官がホンモノかニセモノか知りたいときは
「点検で手帳の次は何ですか?」
と質問してください。ホンモノの警察官なら躊躇無く「警棒です」と答えられるはずです。ニセモノであれば、そもそも「点検」の意味がわからないでしょうから、何と言って答えていいかわからず、あたふたして返答に窮するでしょう。
ちなみに点検の号令の順番は、手帳、警棒、手錠、警笛、けん銃です。
追記
この記事を書いてから半年ほど経ちました。万が一、上記の情報が詐欺グループに知られてしまった場合を考えて、見抜く方法を追加します。警察官の持つ手錠には、当然開くためのカギがあります。小さなカギで亡くしやすいため、ある警察装備品に紐で結わえています。そこで、目の前の警察官がホンモノかニセモノか知りたいときは
「手錠のカギは何に付けていますか?」
と質問してください。ホンモノの警察官なら「警笛(けいてき)です」と答えるはずです。
追記2
さらに追記します。制服の警察官が警察手帳を身につける部位は決まっています。
「警察手帳は制服のどこに入れますか?」
と質問してください。ホンモノの警察官なら「制服左胸の外ポケットです」と答えます。内ポケットではありません。
淺利 大輔
あさり だいすけ
行政書士淺利法務事務所 代表
私は、2024年6月までの32年間、警視庁警察官として勤務し、そのうち25年間を刑事として告訴・告発事件の捜査に携わってきました。
中でも、告訴・告発を中心に扱う知能犯捜査の経験が最も長く、数多くの事件で、実際に告訴状・告発状を受理し、捜査を進めてきました。
刑事部捜査第二課在籍時には、警視庁本庁舎(霞が関)の聴訴室において、告訴状を持参される弁護士の先生方と日々向き合い、
「事件として受理すべきか」「問題点は何か」
その現場の判断基準を、実務の中で徹底的に学び、鍛えられてきました。
だからこそ私は、警察が何を重視し、どこを見て告訴状を判断するのかを、初期段階から具体的に想定しながら作成することができます。
告訴・告発事件については、刑事の中でも専門性を持って取り組んできた分野であり、強い自負があります。
現在は、千葉県犯罪被害者支援センター会員として、
「費用面で弁護士への依頼をためらっている方」
「警察に何度も相談したが、前に進めずにいる方」
そうした犯罪被害者の力になりたいとの思いから、行政書士として告訴状・告発状の作成支援を行っています。
実際に、
「告訴、受理されました。淺利さんにお願いして本当に良かったです」
というご連絡をいただく瞬間が、何よりの喜びであり、この仕事を選んで良かったと心から思う瞬間です。
警察の内側を知る行政書士として、
“受理される可能性を高める告訴状・告発状”を、本気でサポートします。


