昔、警視庁大井警察署刑事課で汚職事件が2件連続発生した件(捜査二課員だった私が同じ捜査二課員の取調べを受けた話)

20年以上前に起きた衝撃の警察汚職事件

本記事では、警視庁大井警察署で実際に発生した2件の汚職事件について詳しく解説します。筆者自身が刑事課に所属していた経験をもとに、当時の状況を振り返ります。


第一の事件:優秀な刑事が収賄で逮捕

X巡査部長の逮捕の経緯

X巡査部長は強行犯係に所属し、柔道の腕前も高く、署対抗試合の代表選手にも選ばれるほどでした。仕事に対する姿勢も真面目で、当時の私にとって良いお手本でした。

しかし、ある日、NTTがスポーツ新聞の広告で「電話番号の名義人を調べる」と宣伝する探偵事務所を発見。NTTは試しに社内の電話番号を調査依頼し、どの捜査機関が情報照会を行うかを監視しました。その結果、大井警察署のX巡査部長が捜査関係事項照会書を送付。

収賄の詳細

X巡査部長は事件関係で知り合った探偵事務所の経営者から依頼され、電話番号の照会を開始。その見返りとして飲食や高級ウイスキーを受け取っていたと供述。しかし、捜査の結果、現金の授受も発覚。結果、収賄罪で通常逮捕・懲戒免職となりました。


第二の事件:知能犯係のベテラン刑事の転落

Y巡査部長の経歴と逮捕の経緯

Y巡査部長は50歳前後のベテラン刑事で、知能犯係に長年勤務。私が捜査を学ぶ上での師匠的存在でした。刑事課内でも実力が高く、警部補へ昇任し、S警察署へ異動。

しかし、その数年後、収賄罪で逮捕。問題となったのは、大井警察署勤務時代の事件。告訴事件の関係者から、告訴状を受理しないように頼まれ、見返りとして450万円を受領したのです。

私も捜査対象に

この収賄事件を担当したのは警視庁捜査第二課。私は当時、同じ捜査二課内の別の係に在籍していました。そのため、捜査対象として参考人取調べを受けることに。

取調べの際、担当の警部補は私に気を遣い、被疑者側の席に座るほどでした。尋ねられたのは、

  1. 事件への関与の有無
  2. Y警部補からの金銭受領の有無

当然ながら、どちらも無関係だったため、取調べはすぐ終了。その後、Y警部補は起訴され、懲戒免職のうえ実刑判決を受けました。退職金も全額没収されたため、人生を大きく狂わせた事件となりました。

○警察への告訴状・告発状の作成は元警視庁刑事の行政書士にお任せください。こちら


淺利 大輔

あさり だいすけ

行政書士淺利法務事務所 代表

私は、2024年6月までの32年間、警視庁警察官として勤務し、そのうち25年間を刑事として告訴・告発事件の捜査に携わってきました
中でも、告訴・告発を中心に扱う知能犯捜査の経験が最も長く、数多くの事件で、実際に告訴状・告発状を受理し、捜査を進めてきました。
刑事部捜査第二課在籍時には、警視庁本庁舎(霞が関)の聴訴室において、告訴状を持参される弁護士の先生方と日々向き合い、
「事件として受理すべきか」「問題点は何か」
その現場の判断基準を、実務の中で徹底的に学び、鍛えられてきました。
だからこそ私は、警察が何を重視し、どこを見て告訴状を判断するのかを、初期段階から具体的に想定しながら作成することができます。
告訴・告発事件については、刑事の中でも専門性を持って取り組んできた分野であり、強い自負があります。
現在は、千葉県犯罪被害者支援センター会員として、
「費用面で弁護士への依頼をためらっている方」
「警察に何度も相談したが、前に進めずにいる方」
そうした犯罪被害者の力になりたいとの思いから、行政書士として告訴状・告発状の作成支援を行っています。
実際に、
「告訴、受理されました。淺利さんにお願いして本当に良かったです」
というご連絡をいただく瞬間が、何よりの喜びであり、この仕事を選んで良かったと心から思う瞬間です。
警察の内側を知る行政書士として、
“受理される可能性を高める告訴状・告発状”を、本気でサポートします。

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