皇宮警察について【元警視庁刑事のコラム】
皇宮警察をご存じでしょうか。実は私自身、警察官になるまではそういう組織があることを知りませんでした。皇宮警察の警察官は、その辺にいる都道府県警の警察官と権限等は基本的に同じです。ただし、その辺の警察官が各都道府県警採用の地方公務員であるのに対し、皇宮警察は国に採用される国家公務員です。その点では警察庁と同じですが、警察庁と皇宮警察は完全に別組織です。皇宮警察は、皇室を守る警察官であり、管轄は皇居内はじめ全国の皇室関係施設となります。ですから、一般の人が町を歩いていて、皇宮警察官に職務質問されたり、検問を受けたりすることはありません。皇宮警察官の任務のほとんどは、皇室関連施設の警備です。皇居であれば、半蔵門、大手門といった出入口付近に立って出入者チェックを行っているのが皇宮警察官です。皇宮警察官と話したことが何度かありますが、自分たちのことを自虐的に「皇宮ガードマン」と呼んでいる人もいました。皇宮警察でも被疑者を逮捕することがあります。少々頭のおかしい人が「陛下に呼ばれました」などと言って門から皇室施設内に入ってしまうことがあるからです。もちろん、通常は部外者は入れないのですが、何かのすきに入ってしまうことがたまにあり、その際は建造物侵入で現行犯逮捕するのです。
都心の麹町警察署に勤務していた当時、皇宮警察の刑事部から見習いにきている警部補がいました。「警視庁の仕事は面白い。皇宮警察の仕事はつまらない。」と何度も言っていました。見習い期間が終わって皇宮警察に戻る際、「もう戻りたくないからこのまま警視庁に残してほしい。」と皇宮警察の上司に頼んだそうですが、あっさり却下されて戻って行きました。
淺利 大輔
あさり だいすけ
行政書士淺利法務事務所 代表
私は、2024年6月までの32年間、警視庁警察官として勤務し、そのうち25年間を刑事として告訴・告発事件の捜査に携わってきました。
中でも、告訴・告発を中心に扱う知能犯捜査の経験が最も長く、数多くの事件で、実際に告訴状・告発状を受理し、捜査を進めてきました。
刑事部捜査第二課在籍時には、警視庁本庁舎(霞が関)の聴訴室において、告訴状を持参される弁護士の先生方と日々向き合い、
「事件として受理すべきか」「問題点は何か」
その現場の判断基準を、実務の中で徹底的に学び、鍛えられてきました。
だからこそ私は、警察が何を重視し、どこを見て告訴状を判断するのかを、初期段階から具体的に想定しながら作成することができます。
告訴・告発事件については、刑事の中でも専門性を持って取り組んできた分野であり、強い自負があります。
現在は、千葉県犯罪被害者支援センター会員として、
「費用面で弁護士への依頼をためらっている方」
「警察に何度も相談したが、前に進めずにいる方」
そうした犯罪被害者の力になりたいとの思いから、行政書士として告訴状・告発状の作成支援を行っています。
実際に、
「告訴、受理されました。淺利さんにお願いして本当に良かったです」
というご連絡をいただく瞬間が、何よりの喜びであり、この仕事を選んで良かったと心から思う瞬間です。
警察の内側を知る行政書士として、
“受理される可能性を高める告訴状・告発状”を、本気でサポートします。


