警察官の不倫は御法度
もちろん、警察官だけではなく、一般社会や民間企業においても不倫はモラル的に許されない行為として広く認識されています。現在はほとんど使われていませんが、昭和の時代は教師、医師、警察官は「聖職者」と呼ばれ、清廉潔白な私生活が強く求められました。警察官が犯罪を犯すことは当然に許されませんが、同様に不倫もまた発覚した場合には厳しく処分されます。
とはいえ、男女は本来引き合うものですから、強い自制心を持たないとくっついてしまいます。警察組織では、年間何度も倫理教養を行い、不倫や不正行為の防止を呼びかけていますが、不倫は無くならないのが現実です。
こんな話しがあります。かつて、女性警察官は交通課に多く配置され、ミニパトで駐車違反を取り締まるのがメインの仕事でした。それが民間委託(駐車監視員)になり、さらに男女雇用機会均等化の流れで、男性警察官と同じ部署に転用されることになりました。それまで男性警察官しかいなかった自動車警ら隊にも配置されました。自動車警ら隊(通称自ら隊)は、二人一組でパトカーに乗り、不審者に職質して薬物や刃物などの禁制品所持事件として検挙する部署です。勤務は連続26時間勤務の三部制です。男女が狭い車の中に丸一日以上一緒にいれば、そういう関係にならないほうが奇跡です。案の定、自ら隊では不倫が爆発的に発生し、以後男女をペアで乗車させる配置は無くなりました。
これ以上書くとどこかから電話がかかってきそうなのでこの辺で止めておきます。
淺利 大輔
行政書士淺利法務事務所 代表
私は、警視庁警察官として32年間勤務し、そのうち25年間刑事(捜査員)をやってきました。さらにその中でも知能犯捜査関係部署(主として告訴・告発事件を捜査する部署です)の経験が一番長く、数々の告訴・告発事件に携わってきました。刑事部捜査第二課員当時は警視庁本庁舎(霞が関)1階にある聴訴室で、電話帳のように分厚い告訴状や告発状を持参して来られる弁護士先生方を毎日のように相手にし、ここで大いに鍛えられました。
これまでの経験を活かし、告訴事件の相談を受け告訴状をリーズナブルな料金で作成することで、犯罪被害者の方たちを支援できるのではと考えたからです。
「淺利に頼んで良かった」依頼人の方からそう思っていただける行政書士を目指していきます。