警察官は幽霊を見たことがありますか?【元警視庁刑事のコラム】

「警察官は殺人現場や遺体を多く見る仕事だから、幽霊を見たことがあるのでは?」
そんな疑問を持つ方は少なくありません。刑事ドラマやオカルト番組の影響で、「警察官なら怪奇現象を体験していそう」と思われがちです。

しかし、実際に警察官として数多くの遺体を扱ってきた経験から言えば、そうしたオカルト的な不可思議現象を体験したことは一度もありません。

私は警察官として、これまで何百体ものご遺体を扱ってきました。殺人事件の現場にも何度も臨場し、司法解剖にも約100回立ち会っています。霊安室でご遺体と長時間、1対1で過ごしたこともあります。

接してきたご遺体の状況もさまざまで、亡くなられた直後の方から、発見まで長期間経過したご遺体まで、あらゆる死因・状態のケースを経験してきました。

それでも、

  • 幽霊を見たことはない
  • ご遺体が夢に出てきたこともない
  • 不思議な声や物音を聞いたこともない
  • 「嫌な予感」が当たったこともない

というのが率直な実感です。

また、同僚の刑事や警察官からも、「本当に幽霊を見た」「怪奇現象に遭った」という話を聞いたことはほとんどありません。
「幽霊が見える」「不思議なものがいる」といった通報で現場に向かったことはありますが、実際に不可解な現象を確認したこともありませんでした。

警察署でよく語られる“変死が多い係長”の不思議な話

一方で、どこの警察署の刑事課でもよく話題になる“あるある”があります。

それが、

「あの係長が当直の日だけ、なぜか変死案件が多い」

という話です。

冗談のように聞こえるかもしれませんが、年間を通して件数を見ても、特定の係長だけ変死事案の取り扱い件数が明らかに多いことがあります。

こうしたとき、警察署内ではよく、

「○○係長は人がいいから、仏様が寄ってくるんだよ」

などと冗談交じりに言われます。

興味深いことに、そうした係長は強面の体育会系タイプではなく、どちらかといえば穏やかで優しい性格の人であることが多い印象です。

もちろん、科学的な根拠がある話ではありません。
警察官の間で語られる、いわば“職場の不思議話”のようなものです。

元刑事としての結論|警察官と怪奇現象に関係はあるのか?

結論として、警察官だから幽霊を見る、殺人現場に行くから怪奇現象を体験する、ということは少なくとも私の経験上ありません。

現実の警察の仕事は、ドラマやオカルト作品のような非現実的なものではなく、極めて現実的で冷静な判断の積み重ねです。

ただ、「なぜかこの人が当番の日だけ変死が多い」というような、説明しにくい“警察あるある”が存在するのも事実です。

それを偶然と呼ぶか、不思議な縁と呼ぶかは、人それぞれかもしれません。

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淺利 大輔

あさり だいすけ

行政書士淺利法務事務所 代表

私は、2024年6月までの32年間、警視庁警察官として勤務し、そのうち25年間を刑事として告訴・告発事件の捜査に携わってきました
中でも、告訴・告発を中心に扱う知能犯捜査の経験が最も長く、数多くの事件で、実際に告訴状・告発状を受理し、捜査を進めてきました。
刑事部捜査第二課在籍時には、警視庁本庁舎(霞が関)の聴訴室において、告訴状を持参される弁護士の先生方と日々向き合い、
「事件として受理すべきか」「問題点は何か」
その現場の判断基準を、実務の中で徹底的に学び、鍛えられてきました。
だからこそ私は、警察が何を重視し、どこを見て告訴状を判断するのかを、初期段階から具体的に想定しながら作成することができます。
告訴・告発事件については、刑事の中でも専門性を持って取り組んできた分野であり、強い自負があります。
現在は、千葉県犯罪被害者支援センター会員として、
「費用面で弁護士への依頼をためらっている方」
「警察に何度も相談したが、前に進めずにいる方」
そうした犯罪被害者の力になりたいとの思いから、行政書士として告訴状・告発状の作成支援を行っています。
実際に、
「告訴、受理されました。淺利さんにお願いして本当に良かったです」
というご連絡をいただく瞬間が、何よりの喜びであり、この仕事を選んで良かったと心から思う瞬間です。
警察の内側を知る行政書士として、
“受理される可能性を高める告訴状・告発状”を、本気でサポートします。

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