パトカー乗務員が男性警察官と女性警察官のペアにならない理由【元刑事が解説】

 ここでいう「パトカー」とは、交番や駐在所に置いてある交番勤務員の足としてのパトカーではなく、パトカー乗務を職務とする専属乗務員の乗るパトカーのことです。
 1990年代の後半だったと記憶していますが、「女性の社会進出」「女性の積極採用」が社会的ブームになり、警視庁でも女性警察官の採用を増やし始め、同時にそれまでは男性警察官しかいなかった交番や機動隊などに女性警察官を配置するようになりました。そして自動車警ら隊(通称自ら隊)にも女性警察官が配属され、男女ペアで自ら隊のパトカーに乗務するようになりました。ペアは基本的に固定制なので、どちらかが異動で転出するか、ケンカして上司に頼み込んで変えてもらわない限りはそのままです。
 警視庁の自ら隊は三部制勤務で、勤務時間は午前8:30から翌日午前10:00までの長時間連続勤務です。途中、休憩時間があるとはいえ、連続約26時間もの間、自動車という密閉空間に男女2人がいるわけですから、自然と関係は深まります。人間はそのようにできているのですから不可抗力でもあります。お互いに独身であれば何も問題はなかったのですが、片方若しくは両方が既婚者であることが少なくなく、警視庁自ら隊では不倫が次々に発覚して大問題になり、男女ペアパトカーは2、3年ほどで全面禁止になったのです。


淺利 大輔

あさり だいすけ

行政書士淺利法務事務所 代表

私は、警視庁警察官として32年間勤務し、そのうち25年間刑事(捜査員)をやってきました。さらにその中でも知能犯捜査関係部署(主として告訴・告発事件を捜査する部署です)の経験が一番長く、数々の告訴・告発事件に携わってきました。刑事部捜査第二課員当時は警視庁本庁舎(霞が関)1階にある聴訴室で、電話帳のように分厚い告訴状や告発状を持参して来られる弁護士先生方を毎日のように相手にし、ここで大いに鍛えられました。
これまでの経験を活かし、告訴事件の相談を受け告訴状をリーズナブルな料金で作成することで、犯罪被害者の方たちを支援できるのではと考えたからです。
「淺利に頼んで良かった」依頼人の方からそう思っていただける行政書士を目指していきます。

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