新車を買ったら万引き犯人の護送に使われた話【元刑事のコラム】

 結婚して1年目に新車を購入しました。うれしくて、休みの日に、以前勤務していた交番に見せびらかしに行きました。すると顔見知りのZ巡査長が「おー、いいところに来た。今、万引き扱ってて、本署に連れてこいって言われてるんだけど、パトカーが全部扱い中なんだよ。いっちょ、こいつ乗せてってくれ。」と言われ、断ることもできず、万引き犯人とZ巡査部長を乗せて本署まで乗せていきました。本署に着くと、Z巡査長は「いやあ、悪かったね。助かったよ、じゃね。」と言って万引き犯人を連れて本署に入っていきました。納車されたばかりのピカピカの新車を万引き犯人の護送に使われた話でした。


淺利 大輔

あさり だいすけ

行政書士淺利法務事務所 代表

私は、警視庁警察官として32年間勤務し、そのうち25年間刑事(捜査員)をやってきました。さらにその中でも知能犯捜査関係部署(主として告訴・告発事件を捜査する部署です)の経験が一番長く、数々の告訴・告発事件に携わってきました。刑事部捜査第二課員当時は警視庁本庁舎(霞が関)1階にある聴訴室で、電話帳のように分厚い告訴状や告発状を持参して来られる弁護士先生方を毎日のように相手にし、ここで大いに鍛えられました。
これまでの経験を活かし、告訴事件の相談を受け告訴状をリーズナブルな料金で作成することで、犯罪被害者の方たちを支援できるのではと考えたからです。
「淺利に頼んで良かった」依頼人の方からそう思っていただける行政書士を目指していきます。

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