警察の「公安係」って何をしているの?【元刑事が解説】

 ほとんどの警察署には**「公安係」**が存在します。正式には通常、警備課内の一係という位置づけですが、一般の方が警察署を訪れても、その存在に気づくことはほとんどありません。

なぜなら、警察署の受付付近にある署内案内板には、通常**「公安係」という表示がない**からです。まるで表向きには存在しない部署のような扱いになっています。公安係の部屋の前にも係名表示はなく、非常に秘匿性の高い部署として運用されています。

この秘匿性は日常業務にも徹底されています。例えば、署内の内線電話で公安係に電話しても、「公安係です」と名乗ることはなく、「はい、○○番です」と内線番号のみで応答することが一般的です。

また、刑事課や生活安全課であれば、署員同士が比較的自由に出入りできますが、公安係だけは別扱いです。入室時にはノックをし、「○○課の○○ですが、入ってよろしいですか」と確認し、許可がなければ入れません。さらに、入室すると係員がノートパソコンの画面を閉じたり、机上の資料を伏せたりするなど、情報管理が徹底されています。

公安警察の仕事内容とは?情報収集が中心

では、公安警察(公安係)の仕事内容とは何でしょうか。

公安係の主な任務は、以下のような分野です。

  • 極左暴力集団(中核派・革マル派など)の情報収集と取締り
  • 一部の政治団体・宗教団体に関する情報収集
  • 外事事件の捜査(外国勢力・安全保障関連)
  • 北朝鮮関連の情報収集
  • 外国人の不法残留(オーバーステイ)事件の捜査
  • テロ対策・治安維持活動

一般の刑事警察のように、窃盗や詐欺事件で犯人を逮捕するイメージとは異なり、公安警察の仕事の中心は**「情報収集」**です。

実際に事件として逮捕や書類送致に至るケースはそれほど多くなく、特に不法残留事件を除けば、表に見える成果よりも、水面下での情報活動がメインになります。

昔の公安警察は忙しかった?現在との違い

1990年代頃までは、極左暴力集団による活動が現在より活発でした。

当時は、

  • 鉄パイプを使った集団抗争
  • 爆弾事件
  • 手製迫撃弾によるテロ行為

などが実際に発生しており、公安部門の業務量も相応に多かった時代です。

しかし現在では、こうした極左組織の活動は大きく沈静化しています。幹部層の高齢化もあり、かつてのような過激な事件は大幅に減少しました。その結果、公安警察の業務も、事件捜査より継続的な情報収集や警備情報の分析へと比重が移っています。

公安係は「見えない警察組織」

公安警察は、一般市民にとって最も実態が見えにくい警察組織のひとつです。

刑事ドラマなどでは派手に描かれることもありますが、実際の公安係は目立つ活動よりも、徹底した秘密主義のもとで静かに情報を集め、日本の治安維持を支えている部署といえるでしょう。

○警察への告訴状・告発状の作成は元警視庁刑事の行政書士にお任せください。こちら


淺利 大輔

あさり だいすけ

行政書士淺利法務事務所 代表

私は、2024年6月までの32年間、警視庁警察官として勤務し、そのうち25年間を刑事として告訴・告発事件の捜査に携わってきました
中でも、告訴・告発を中心に扱う知能犯捜査の経験が最も長く、数多くの事件で、実際に告訴状・告発状を受理し、捜査を進めてきました。
刑事部捜査第二課在籍時には、警視庁本庁舎(霞が関)の聴訴室において、告訴状を持参される弁護士の先生方と日々向き合い、
「事件として受理すべきか」「問題点は何か」
その現場の判断基準を、実務の中で徹底的に学び、鍛えられてきました。
だからこそ私は、警察が何を重視し、どこを見て告訴状を判断するのかを、初期段階から具体的に想定しながら作成することができます。
告訴・告発事件については、刑事の中でも専門性を持って取り組んできた分野であり、強い自負があります。
現在は、千葉県犯罪被害者支援センター会員として、
「費用面で弁護士への依頼をためらっている方」
「警察に何度も相談したが、前に進めずにいる方」
そうした犯罪被害者の力になりたいとの思いから、行政書士として告訴状・告発状の作成支援を行っています。
実際に、
「告訴、受理されました。淺利さんにお願いして本当に良かったです」
というご連絡をいただく瞬間が、何よりの喜びであり、この仕事を選んで良かったと心から思う瞬間です。
警察の内側を知る行政書士として、
“受理される可能性を高める告訴状・告発状”を、本気でサポートします。

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