AIに告訴状は作成できるか?【元刑事が検証】

当事務所では、元警視庁刑事である私が告訴状と告発状の作成を自分の頭と手で作成しています。これまで作成にAIを使ったことはなく、これからもありません。例外として、会話録音データの反訳(文字起こし)だけにはAI反訳サービスを利用していますが、2~3割は間違いがあるので、必ず耳で聞きながら修正作業を行っています。
今回、試しにAIに告訴状が作成できるかどうかを検証してみました。方法は、実際にお客様に納品した告訴状添付の陳述書(事件概要等記載)の固有名詞や住所等を置き換えた上で、AIにアップし「この陳述書内容から告訴状作成」と命令して告訴状を作成させました。使用したAIはChatGPTとGeminiです。事件は、犯行態様が単純な傷害罪と、やや複雑な詐欺罪で実施しました。

実証結果(点数は100点満点です)
1.傷害罪
ChatGPT:全体的な様式(書式)は、だいたい合格です。ただし、告訴状にとって一番重要な部分である「告訴事実」が全くダメ。陳述書内容をコピーしただけで、ダラダラと無駄に長く、警察に受理してもらうにはほど遠いレベルでした。(点数30点)
Gemini:こちらも様式はOKでした。驚いたの告訴事実です。多少のミスはあるものの、刑事が作る「犯罪事実」の書き方に準拠しており、GPTのような無駄な記載が少なく、発生日時、発生場所などの5W1Hがきちんと正しい順番で記載されていました。かなりレベルは高いのですが、やはりミスや過不足は存在しました。(点数60点)
2.詐欺罪
ChatGPT:傷害罪と全く同じで、告訴事実が全くダメです。事件が複雑になった分、さらに無駄に長くなってしまい、もはや何が言いたいのかわからない状態で、全く使えません。(15点)
Gemini:傷害罪ほどは上手くまとめられませんでしたが、それでも告訴事実はそれっぽく仕上がっていました。しかし、肝心要の刑法の条文を間違いました。また、事件が複雑になった分、傷害罪よりミスも増えました。(点数40点)

結論
ChatGPTは全然ダメですが、Geminiは予想よりいい出来で驚きました。ただし、そのまま使えるレベルにはなく、プロによる修正は必須です。また、告訴状は、本文だけで完成するものではありません。添付する証拠資料(陳述書、契約書等の関係書類、現場写真、音声反訳文、現場地図、メール等)を担当刑事がすぐにわかるようにまとめることが極めて重要で、これはAIには絶対できないことです。

○警察への告訴状・告発状の作成は元警視庁刑事の行政書士にお任せください。こちら


淺利 大輔

あさり だいすけ

行政書士淺利法務事務所 代表

私は、2024年6月までの32年間、警視庁警察官として勤務し、そのうち25年間を刑事として告訴・告発事件の捜査に携わってきました。
中でも、告訴・告発を中心に扱う知能犯捜査の経験が最も長く、数多くの事件で、実際に告訴状・告発状を受理し、捜査を進めてきました。
刑事部捜査第二課在籍時には、警視庁本庁舎(霞が関)の聴訴室において、告訴状を持参される弁護士の先生方と日々向き合い、
「事件として受理すべきか」「問題点は何か」
その現場の判断基準を、実務の中で徹底的に学び、鍛えられてきました。
だからこそ私は、警察が何を重視し、どこを見て告訴状を判断するのかを、初期段階から具体的に想定しながら作成することができます。
告訴・告発事件については、刑事の中でも専門性を持って取り組んできた分野であり、強い自負があります。
現在は、千葉県犯罪被害者支援センター会員として、
「費用面で弁護士への依頼をためらっている方」
「警察に何度も相談したが、前に進めずにいる方」
そうした犯罪被害者の力になりたいとの思いから、行政書士として告訴状・告発状の作成支援を行っています。
実際に、
「告訴、受理されました。淺利さんにお願いして本当に良かったです」
というご連絡をいただく瞬間が、何よりの喜びであり、この仕事を選んで良かったと心から思う瞬間です。
警察の内側を知る行政書士として、
“受理される可能性を高める告訴状・告発状”を、本気でサポートします。

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