(罪種別)犯罪被害にあわないための防犯対策【元刑事が解説】

近年、車上荒らし、空き巣、自転車盗難、ネット詐欺、偽警察官を名乗る特殊詐欺など、私たちの身近にはさまざまな犯罪が潜んでいます。

犯罪者は「油断している人」「対策していない人」を狙います。
しかし、犯人の心理や手口を知っておけば、多くの犯罪は未然に防ぐことが可能です。

ここでは、元刑事の視点から、今日からできる具体的な防犯対策9選をわかりやすく解説します。


1.車上荒らし対策|車内にバッグを置かないのが最大の防犯

車上荒らしとは、自動車の窓ガラスを割るなどして車内の金品を盗む犯罪です。

車のサイドガラスは、専用工具を使えば短時間で破壊されることがあります。犯人は無差別に狙うのではなく、車内をのぞき込み、バッグや貴重品が見える車だけをターゲットにする傾向があります。

車上荒らしを防ぐポイント

  • バッグや財布を車内に置かない(どうしても置きたい場合は座席の下等、見えない場所に置く)
  • 買い物袋も見える場所に放置しない
  • 短時間でも必ず持ち歩く
  • 駐車場は明るく人目のある場所を選ぶ

「少しだけだから大丈夫」が最も危険です。


2.空き巣・住居侵入対策|狙われにくい家を作る

空き巣や住居侵入犯は、家の外観から住人の属性を推測することがあります。

一人暮らしの女性や高齢者のみの世帯と判断されると、犯罪のターゲットになるリスクが高まる場合があります。

防犯対策の例

  • 洗濯物から生活情報を見せない
  • 女性用下着は室内干しにする
  • 玄関周辺を整理し、生活パターンを読まれにくくする
  • センサーライトや防犯カメラを設置する
  • 補助錠を追加する
  • 女性の一人暮らしの場合、わざと玄関先に黒い傘を置くなど、男性も住んでいるように見せる

犯人は「侵入しやすい家」より、見つかるリスクが高い家を避けます。


3.自転車盗難対策|二重ロックで盗難リスクを大幅減

自転車盗難は非常に多い身近な犯罪です。

一般的なママチャリのリング錠(馬蹄錠)だけでは、短時間で破壊されることがあります。

自転車盗難防止のポイント

  • リング錠+チェーンロックの二重ロック
  • 地球ロック(固定物につなぐ)
  • 人通りの多い場所に駐輪
  • 長時間放置しない

犯人は短時間で盗める自転車を狙います。
「面倒な自転車」にすることが最大の防犯です。


4.詐欺メール・迷惑メール対策|知らないメールは開かない

**詐欺メール(フィッシングメール)**の被害は年々増加しています。

宅配業者、銀行、クレジットカード会社、公的機関を装ったメールが代表的です。

中には、メールを開いたことで「このアドレスは使われている」と判断されるケースもあります。

対策

  • 差出人不明のメールは開かない
  • 添付ファイルを開かない
  • 本文中のURLをクリックしない
  • ログインは公式サイトから行う

「急いで確認してください」は詐欺の定番文句です。


5.詐欺サイト・偽ネットショップ対策|安すぎる通販サイトは危険

「人気商品 激安」で検索すると、不自然に安い通販サイトが表示されることがあります。

こうした詐欺サイトでは、

  • 商品が届かない
  • 偽物が届く
  • クレジットカード情報が盗まれる

といった被害が発生します。

見分けるポイント

  • 価格が相場より極端に安い
  • 会社情報が不自然
  • 日本語が不自然
  • 連絡先が不明
  • 支払い方法が銀行振込のみ

「安すぎる」は最大の警告サインです。


6.スマホ副業詐欺対策|高収入広告は要注意

SNSでよく見かける、

  • 「1日5万円可能」
  • 「スマホだけで簡単副業」
  • 「誰でも高収入」

こうした広告の多くは高確率で副業詐欺の可能性があります。ほぼ詐欺サイトといってもいいくらいです。

最初に、

  • 登録料
  • 教材費
  • 保証金
  • サポート費

などの名目でお金を要求されるケースがあります。

さらに辞めようとすると、
「違約金を払え」「裁判になる」
と脅されることもあります。

対策

  • 先払いを要求する副業は避ける
  • 契約内容を確認する
  • SNS広告をすぐ信用しない

簡単に高収入を得られる話には必ず注意が必要です。


7.リフォーム詐欺・シロアリ詐欺対策|突然の訪問営業は警戒

近年増えているのが悪質な訪問営業詐欺です。

典型例:

  • 「屋根が壊れています」
  • 「無料点検します」
  • 「シロアリがいます」

不安をあおって高額契約を迫る手口です。

対策

  • その場で契約しない
  • 家に入れない
  • 名刺だけ受け取り自分で会社を調べる
  • 家族に相談する

突然訪問して不安をあおる業者は警戒しましょう。


8.電車内スリ対策|リュックは前に抱える

満員電車ではスリ被害が発生します。

背中にリュックを背負っていると、

  • 財布
  • スマホ
  • パスケース

などを盗まれることがあります。

防犯ポイント

  • リュックは前に抱える
  • 財布を後ろポケットに入れない
  • スマホを無防備に持たない

マナー面でも防犯面でも、前持ちが有効です。


9.偽警察官電話詐欺対策|本物の警察か必ず確認

最近急増しているのが偽警察官詐欺です。

犯人は警察署を名乗って、

  • 「あなたに犯罪の容疑がある」
  • 「口座を確認する必要がある」
  • 「カード情報を確認する」

などと不安をあおります。

電話番号表示を偽装するケースもあります。

対策

  • その場で個人情報を言わない
  • 折り返しは自分で調べた公式番号にかける
  • お金の話が出たら詐欺を疑う
  • 家族や警察に相談する

本物の警察が電話でお金を要求することはありません。


まとめ|犯罪者は「対策していない人」を狙う

今回紹介した防犯対策は次の9つです。

✅ 車上荒らし対策
✅ 空き巣対策
✅ 自転車盗難防止
✅ 詐欺メール対策
✅ 詐欺サイト対策
✅ スマホ副業詐欺対策
✅ リフォーム詐欺対策
✅ スリ対策
✅ 偽警察官詐欺対策

防犯で最も大切なのは、犯人の心理を知ることです。

「自分は大丈夫」と思わず、日頃から防犯意識を持つことが被害防止につながります。

○警察への告訴状・告発状の作成は元警視庁刑事の行政書士にお任せください。こちら


淺利 大輔

あさり だいすけ

行政書士淺利法務事務所 代表

私は、2024年6月までの32年間、警視庁警察官として勤務し、そのうち25年間を刑事として告訴・告発事件の捜査に携わってきました
中でも、告訴・告発を中心に扱う知能犯捜査の経験が最も長く、数多くの事件で、実際に告訴状・告発状を受理し、捜査を進めてきました。
刑事部捜査第二課在籍時には、警視庁本庁舎(霞が関)の聴訴室において、告訴状を持参される弁護士の先生方と日々向き合い、
「事件として受理すべきか」「問題点は何か」
その現場の判断基準を、実務の中で徹底的に学び、鍛えられてきました。
だからこそ私は、警察が何を重視し、どこを見て告訴状を判断するのかを、初期段階から具体的に想定しながら作成することができます。
告訴・告発事件については、刑事の中でも専門性を持って取り組んできた分野であり、強い自負があります。
現在は、千葉県犯罪被害者支援センター会員として、
「費用面で弁護士への依頼をためらっている方」
「警察に何度も相談したが、前に進めずにいる方」
そうした犯罪被害者の力になりたいとの思いから、行政書士として告訴状・告発状の作成支援を行っています。
実際に、
「告訴、受理されました。淺利さんにお願いして本当に良かったです」
というご連絡をいただく瞬間が、何よりの喜びであり、この仕事を選んで良かったと心から思う瞬間です。
警察の内側を知る行政書士として、
“受理される可能性を高める告訴状・告発状”を、本気でサポートします。

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