(罪種別)犯罪被害にあわないためにできること【元刑事が解説】
1.車上荒らし
自動車の窓ガラスを割るなどして車内の金品を盗む手口を「車上荒らし」と言います。レスキュー用の道具などを使うと、車のサイドガラスは意外と簡単に割れてしまいます。車上荒らしにあわないためには、そもそも盗まれるようモノを車内に置かないことです。車上荒らし犯人は手当たり次第に車を狙うのではなく、ガラスを割る前に車内を見て、バッグなど金目の物が入っていそうな物品がある車だけを狙う傾向があります。短時間であっても車を離れる際は、極力バッグなどは携行しましょう。
2.空き巣、住居侵入
女性の一人暮らしや高齢者家族は、不審者が訪ねてきたり室内に侵入される恐怖感があると思います。犯人は住宅の外見から住人を想像してターゲットを選びます。洗濯物や傘など、明らかに女性ものしかなければ「ここは女性しか住んでないな」と判断され、狙われるかもしれません。こうした被害を避けるためには、わざと黒い傘を玄関先に置いたり、スケボーなど若い男性が使いそうな物を置くのが効果的です。また、下着類など洗濯物がよく盗まれるという女性は、下着だけは室内に干すのが一番有効です。しかし、下着以外の洗濯物も盗まれるという場合は、自分の洗濯物と一緒に男物の衣類を一緒に干すのが有効です。「男の同居人がいる」と思えば、犯人は見つかったときのことを考えて近づきません。
3.自転車盗難
ママチャリなどに最初から付いている馬蹄状(後輪に付いている環状の鍵)は、意外と簡単にこじ開けられてしまいます。これだけだと本当に一瞬で盗まれてしまいます。これ以外にチェーンの鍵を付けて二重ロックにすれば、盗まれる確率は大きく下がります。チェーンロックも万能ではありませんが、盗む側はできるだけ素早く犯行を終わらせたいので、わざわざ時間のかかる二重ロックの自転車は狙わないからです。
4.詐欺メール・迷惑メール
詐欺・迷惑メールに困っている方は多いと思います。残念ながら、一度流出したメールアドレス情報を回収する方法はありません。こうしたメールが届かないようにするには、定期的にメールアドレスを変更するしかありません。また、詐欺メールの中には、開いたことの通知が相手に届くものがあります。これによりメールアドレスが利用中であり、さらに騙されやすい人として「カモリスト」に掲載され、詐欺メールが増えるかもしれません。見慣れないメールアドレスのメールは開いてはいけません。
5.詐欺サイト・詐欺ネットショップ
「人気のある商品名+安い」などの用語で検索すると、アマゾンや楽天などより何割も安く売っているネットショップがヒットすることがあります。ほぼ全部詐欺だと思った方がいいです。とくに「ドメイン」(URLの最後の部分)が日本のサイトであることを示す「.jp」ではなく、「.shop」や「.top」などのサイトはほぼ全部海外制作の詐欺サイトだと言われています。こうしたサイトでクレジット決済をすると、商品が届かないの当然のこと、入力したクレジットカード番号、有効期限、セキュリティコードなどが盗まれ、知らぬ間に買い物をされてしまうことにもなります。無名ショップで「安い!」と思ったら詐欺だと思えば間違いありません。
6.スマホ副業詐欺
Xなどで「スマホ+副業」で検索すると「1日最大5万円!」「最大時給4200円!」などの画像が出てきます。こうした高収入をうたったり、札束の画像が使われているところはほとんど詐欺です。応募すると「登録料」「保証料」「マニュアルテキスト料」などいろいろな名目でお金を要求されます。払って仕事を始めてもなかなか収入につながりません。もう辞めますと言って退会しようとすると「既に客からの依頼を契約してしまった。今辞めるなら違約金をはらってもらう。払わない場合は裁判にする」などと言われ10万円程度の請求をされます。もちろん嘘なのですが、「裁判」と聞いて怖くなり払ってしまう人がいます。家にいてスマホをポチポチするだけで生活できるだけの収入が得られるなら、誰も外で働きませんよね。
7.リフォーム詐欺・シロアリ詐欺
最近ニュースなどで盛んに報道されている「屋根壊れてますよ」と言って訪問してくる業者は100%詐欺です。まともなリフォーム業者は訪問してきません。インターフォンで訪問してきたら悪徳業者と思って間違いありません。「屋根壊れてますよ」と言われたら「来月引っ越すので結構です」とでも言って断りましょう。また訪問してくるシロアリ駆除業者もほぼ詐欺です。どこかで捕まえてきたシロアリを持って来て、「お宅の軒下にいましたよ」なんて言ってだます手口です。
8.電車内スリ
混んでいる電車内で、リュックを背中に背負っていると、中に入れている財布やスマホをスリに盗まれることがあります。混んでいる場合は、マナー上もリュックは後ろではなく、前に抱えましょう。
9.偽警察官電話詐欺
1年くらい前から非常に多くなっている手口です。電話番号の末尾が0110になっている番号などから電話をかけてきて「○○警察署の者です。あなたに詐欺の容疑がかかっているので署に来て下さい」なとど言って恐怖感を持たせ、最終的にお金を振り込ませたり、クレジットカード番号を言わせたりする詐欺です。警察官は、080や090で始まる携帯電話から電話してくることはありません。03や06、047、063といった固定電話の番号からかけてきます。知らない番号からかかってきたら、出ないのが一番です。
淺利 大輔
あさり だいすけ
行政書士淺利法務事務所 代表
私は、2024年6月までの32年間、警視庁警察官として勤務し、そのうち25年間を刑事として告訴・告発事件の捜査に携わってきました。
中でも、告訴・告発を中心に扱う知能犯捜査の経験が最も長く、数多くの事件で、実際に告訴状・告発状を受理し、捜査を進めてきました。
刑事部捜査第二課在籍時には、警視庁本庁舎(霞が関)の聴訴室において、告訴状を持参される弁護士の先生方と日々向き合い、
「事件として受理すべきか」「問題点は何か」
その現場の判断基準を、実務の中で徹底的に学び、鍛えられてきました。
だからこそ私は、警察が何を重視し、どこを見て告訴状を判断するのかを、初期段階から具体的に想定しながら作成することができます。
告訴・告発事件については、刑事の中でも専門性を持って取り組んできた分野であり、強い自負があります。
現在は、千葉県犯罪被害者支援センター会員として、
「費用面で弁護士への依頼をためらっている方」
「警察に何度も相談したが、前に進めずにいる方」
そうした犯罪被害者の力になりたいとの思いから、行政書士として告訴状・告発状の作成支援を行っています。
実際に、
「告訴、受理されました。淺利さんにお願いして本当に良かったです」
というご連絡をいただく瞬間が、何よりの喜びであり、この仕事を選んで良かったと心から思う瞬間です。
警察の内側を知る行政書士として、
“受理される可能性を高める告訴状・告発状”を、本気でサポートします。


