警視庁本部(本庁)は一つではないという話【元刑事の解説】

 テレビニュースや刑事ドラマなどでよく出てくる霞が関の警視庁本庁舎(当サイトのトップページにも画像あります)は、警視庁の組織内では「本部」と呼ばれています。この「本部」ですが、部署と職員数が増えすぎてここには収まりきらないため、都内に他に複数の分庁舎があります。また、霞が関の庁舎も実は一つだけではなく、皇居のお堀側にあと2つ庁舎があります。そのうちの一つは本庁舎より古く、耐用年数は過ぎていると思われるのですが、すぐ下を地下鉄有楽町線が通っており、現在の建築基準で同じ規模の建物を建てようとすると土台の部分が地下鉄の天井をぶち抜いてしまうため、間に合わせの耐震工事をしていまだに使い続けています。
 さて、警視庁の本部庁舎が幾つあるかといいますと、私もはっきりわかりません。数が多いうえに頻繁に変わるからです。警視庁として建てた庁舎もあれば、一般のビルのフロアを間借りしているところもあります。私が知っている限りでは、中央区1箇所、江東区3箇所、板橋区1箇所、台東区1箇所、千代田区2箇所(霞が関以外)、新宿区2箇所、文京区1箇所、立川市1箇所、府中市1箇所あります。実際にはもっとあります。


淺利 大輔

あさり だいすけ

行政書士淺利法務事務所 代表

私は、警視庁警察官として32年間勤務し、そのうち25年間刑事(捜査員)をやってきました。さらにその中でも知能犯捜査関係部署(主として告訴・告発事件を捜査する部署です)の経験が一番長く、数々の告訴・告発事件に携わってきました。刑事部捜査第二課員当時は警視庁本庁舎(霞が関)1階にある聴訴室で、電話帳のように分厚い告訴状や告発状を持参して来られる弁護士先生方を毎日のように相手にし、ここで大いに鍛えられました。
これまでの経験を活かし、告訴事件の相談を受け告訴状をリーズナブルな料金で作成することで、犯罪被害者の方たちを支援できるのではと考えたからです。
「淺利に頼んで良かった」依頼人の方からそう思っていただける行政書士を目指していきます。

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