警察官が愛用するグッズ【元警視庁刑事のコラム】
警察組織からの支給品以外で、警察官の多くが愛用または常備するグッズについて紹介します。
1 G-SHOCK
丈夫で壊れにくく水にも強いということで、正に警察官向けというような時計です。警察官は、「逮捕」「執行」「発付」「交付」「釈放」等々、正確な時刻を記録しなくてはならないことが多いため、デジタル時計が向いています。アナログ時計だとどうしても長針の近い時刻を読んでしまいがちですし、見誤る可能性もあります。素材ですが、金属よりも樹脂製が向いています。暴れる酔っ払いなどと格闘、制圧することが頻繁にあるので、金属製だと当たり所によっては相手に傷を負わせてしまうおそれがあるからです。以前、仕事中にロレックスをしていた某県警の刑事が、被疑者と格闘になった際にそのロレックスが壊れ、相手を民事で訴えたというニュースを見たことがあります。個人的には「バカだなあ」という感想を持ちました。
2 ポリスメイト
被疑者や被害者、参考人に書類に指印を押させるときに使う指印専用の黒色インク台です。インク台だけの丸形タイプと印鑑入れと朱肉がセットになった四角形型があります。通常の黒色スタンプ台を使うと指紋がすっかりにじんでしまうのですが、このインク台を使えば絶対ににじみません。後で紹介する白手袋と並んで警察官が常に携帯する道具の一つです。以前は3000円程度でしたが、最近は品薄なのかネット上では1万円以上の値段で取引されています。
3 白手袋(通称シロテ)
コンビニなどで「ドライビング・グローブ」などの名称で販売されている薄手の白い布製手袋です。軍手とは違います。これをしないで事件現場に入ったら怒られます。現場に指紋を付けてしまうからです。滑り止めのゴムの点々が付いたものと無いものがありますが、個人的には無いほうが使いやすいです。
4 ゴム手袋(通称ゴムテ)
薄いラテックスの手袋です。感染防止のため、酔っ払い、けが人、変死体の取り扱い時には必須です。長時間付け続けるとむれて指がふやけるので、白手袋をした上に着用することもあります。前述したゴム付の白手袋だと滑らないのでゴムテをはめるのが大変です。
5 三菱パワータンク(ボールペン)
インクが加圧されているボールペンです。横向き、上向きのままで書き続けることができます。またかすれも少ないです。さらに多少濡れた紙にも書けますので、降雨時屋外での見分等で重宝します。
6 朱肉付印鑑ホルダー
警察官は作成した捜査書類に必ず署名と印鑑を押さなくてはなりません。また、割り印といって前のページを折って次のページとの間に契印しなくてはなりません。100ページある捜査書類ではあれば100回押さないとなりません。1回1回朱肉を付けるのは面倒なので、押す度に自動で朱肉が付くホルダーは大変便利です。
AI版(内容は同じです)
警察官が愛用するおすすめの必須アイテム6選【G-SHOCK・白手袋・ボールペンなど】
警察官は公務の中で様々なアイテムを使用します。今回は、警察組織からの支給品以外で、警察官が愛用・常備するグッズを紹介します。警察官を目指す方や、防犯・アウトドアにも役立つアイテムを探している方は必見です。
1. G-SHOCK(ジーショック)【耐久性抜群の腕時計】
警察官に最適な腕時計といえば G-SHOCK です。その理由は以下の通りです。
- 耐衝撃性・防水性 が高く、激しい動きにも耐えられる。
- デジタル表示 で、正確な時刻を瞬時に確認できる。
- 樹脂製 のため、金属製の時計に比べて安全性が高い。
実際に、警察官は逮捕や執行などの場面で 正確な時刻記録 を求められるため、視認性の高いデジタル時計が必須です。さらに、格闘時に相手を傷つけないためにも、金属製ではなく 樹脂製 が推奨されます。
2. ポリスメイト【指印専用の黒色インク台】
ポリスメイト は、被疑者や被害者、参考人に指印を押させる際に使用する 専用インク台 です。一般的なスタンプ台とは異なり、
- 指紋がにじまない。
- 長期間保存に適している。
警察官が必ず携帯するアイテムの一つであり、近年はネット上で 1万円以上 の高値で取引されることもあります。
3. 白手袋(シロテ)【事件現場で必須】
白手袋(シロテ) は、
- 事件現場で指紋を付けないようにする。
- 証拠品の保護に役立つ。
コンビニなどで 「ドライビング・グローブ」 という名称で販売されています。軍手とは異なり、 薄手の布製手袋 です。滑り止め付きと無しがありますが、操作性を考えると 滑り止め無し が好まれる傾向にあります。
4. ゴム手袋(ゴムテ)【感染防止に必須】
ゴム手袋(ゴムテ) は、
- 酔っ払い・けが人・変死体 などの取り扱い時に必須。
- 感染症対策として使用。
長時間の使用では 蒸れによる不快感 があります。そのため、白手袋の上からゴム手袋を装着する方法もあります。
5. 三菱パワータンク【加圧式ボールペン】
警察官は メモや書類作成 が多いため、 かすれにくいボールペン が必要です。特に 三菱パワータンク は、
- 上向き・横向き でも書ける。
- 濡れた紙にも筆記可能 。
雨天時や屋外での捜査に 重宝される筆記具 です。
6. 朱肉付印鑑ホルダー【時短に役立つ】
警察官は 捜査書類に署名・押印 する機会が非常に多いです。
- 1冊100ページ の捜査書類には 100回 の押印が必要。
- 自動朱肉付きの印鑑ホルダー なら、効率的に押印できる。
このアイテムを活用することで、 時間短縮 でき、作業効率が向上します。
淺利 大輔
あさり だいすけ
行政書士淺利法務事務所 代表
私は、警視庁警察官として32年間勤務し、そのうち25年間刑事(捜査員)をやってきました。さらにその中でも知能犯捜査関係部署(主として告訴・告発事件を捜査する部署です)の経験が一番長く、数々の告訴・告発事件に携わってきました。刑事部捜査第二課員当時は警視庁本庁舎(霞が関)1階にある聴訴室で、電話帳のように分厚い告訴状や告発状を持参して来られる弁護士先生方を毎日のように相手にし、ここで大いに鍛えられました。
これまでの経験を活かし、告訴事件の相談を受け告訴状をリーズナブルな料金で作成することで、犯罪被害者の方たちを支援できるのではと考えたからです。
「淺利に頼んで良かった」依頼人の方からそう思っていただける行政書士を目指していきます。
