警視庁音楽隊の警察官は警察官の仕事をしない?【元警視庁刑事のコラム】

私が某署刑事課で勤務していた頃、警察学校を卒業した若い警察官が見習いとして配属されました。彼は小柄で丸いメガネをかけており、一見すると警察官には見えないタイプでした。話を聞くと、彼は音楽大学を卒業し、クラリネット奏者として活躍していたそうです。警察学校では「ヤングリーブス」という音楽隊に所属しており、音楽の才能を活かして活動していました。

警察学校を卒業してから約2年後、彼は通常なら機動隊に異動する年齢に達していましたが、彼は特別に警視庁音楽隊に異動となりました。音楽隊での演奏活動に従事し、警察官としての通常の業務は一切行わず、音楽の道に専念しました。

それから約10年後、彼とばったり再会しました。話を聞くと、彼はその後も音楽隊で活動を続け、巡査部長に昇進後、警察署に異動し、警務課で1年間、庶務的な業務に従事。その後再び音楽隊に戻ったとのことでした。彼は少し困ったような表情を浮かべながら、「このまま定年まで音楽隊で活動することになるでしょう。でも、たまには警察官としての仕事もしてみたいです。」と話していました。

おそらく現在も元気に警視庁音楽隊でクラリネットを演奏していることでしょう。警察音楽隊への異動は特殊なケースであり、音楽と警察業務が融合したユニークなキャリアパスです。


淺利 大輔

あさり だいすけ

行政書士淺利法務事務所 代表

私は、2024年6月までの32年間、警視庁警察官として勤務し、そのうち25年間を刑事として告訴・告発事件の捜査に携わってきました
中でも、告訴・告発を中心に扱う知能犯捜査の経験が最も長く、数多くの事件で、実際に告訴状・告発状を受理し、捜査を進めてきました。
刑事部捜査第二課在籍時には、警視庁本庁舎(霞が関)の聴訴室において、告訴状を持参される弁護士の先生方と日々向き合い、
「事件として受理すべきか」「問題点は何か」
その現場の判断基準を、実務の中で徹底的に学び、鍛えられてきました。
だからこそ私は、警察が何を重視し、どこを見て告訴状を判断するのかを、初期段階から具体的に想定しながら作成することができます。
告訴・告発事件については、刑事の中でも専門性を持って取り組んできた分野であり、強い自負があります。
現在は、千葉県犯罪被害者支援センター会員として、
「費用面で弁護士への依頼をためらっている方」
「警察に何度も相談したが、前に進めずにいる方」
そうした犯罪被害者の力になりたいとの思いから、行政書士として告訴状・告発状の作成支援を行っています。
実際に、
「告訴、受理されました。淺利さんにお願いして本当に良かったです」
というご連絡をいただく瞬間が、何よりの喜びであり、この仕事を選んで良かったと心から思う瞬間です。
警察の内側を知る行政書士として、
“受理される可能性を高める告訴状・告発状”を、本気でサポートします。

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