警察都市伝説あるある

 警察について、昔から言われてる都市伝説的な話題について触れてみます。

① けん銃の一発目は空砲
 これは完全に嘘です。5発入る弾倉にきっちり5発入っています。ただし、「実務修習生」といって、警察学校入校中の学生が、現場の雰囲気を味わうために、1週間から10日程度、警察署で勤務することがあり、彼らが持っているけん銃には弾が1発も入っていません。
② パトカーは改造されて速くなっている
 これも嘘です。エンジンも足回りも市販車と同じです。
③ 警察官は足が速い
 警察学校では毎日走らされるので、若い警察官なら確かに速いかもしれません。しかし、30代、40代となってくると、一部の走り好きな人を除いて日常的に走る機会はなく、お腹の出たおっさんになって全然走れない人がいっぱいいます。
④ 取調べでカツ丼が出る
 私が警察官になった1992年の時点で既に完全にありませんでした。実際にそのような慣習があったとしたら1970代以前だと思われます。
⑤ 警察官は酒飲み
 平成中期頃までは確かに飲みました。警察学校を卒業すると、全員署の独身寮に入るのですが、まずここで散々飲まされます。任意ではなく、強制です。若手は、最後に片付けをしないとならないので、途中退出は許されません。
 知能犯係の部屋は刑事課の部屋とは別室であることが多いので、午後5:15分以降は刑事課の酒好きたちが集まって居酒屋状態になることが珍しくありませんでした。また宿直勤務で変死を扱うと、「お清め」と称して夜勤明けの日に相談室などで昼間から酒を飲むこともよくありました。平成末期頃からはなぜか飲む機会が減り、コロナ禍によってほぼ完全に無くなりました。
⑥ 交通違反取り締まりにはノルマがある
 ありません。ただし、個人に点数が付くので、昇任したり、交通課に行きたい人はがんばって取り締まっています。


淺利 大輔

あさり だいすけ

行政書士淺利法務事務所 代表

私は、警視庁警察官として32年間勤務し、そのうち25年間刑事(捜査員)をやってきました。さらにその中でも知能犯捜査関係部署(主として告訴・告発事件を捜査する部署です)の経験が一番長く、数々の告訴・告発事件に携わってきました。刑事部捜査第二課員当時は警視庁本庁舎(霞が関)1階にある聴訴室で、電話帳のように分厚い告訴状や告発状を持参して来られる弁護士先生方を毎日のように相手にし、ここで大いに鍛えられました。
これまでの経験を活かし、告訴事件の相談を受け告訴状をリーズナブルな料金で作成することで、犯罪被害者の方たちを支援できるのではと考えたからです。
「淺利に頼んで良かった」依頼人の方からそう思っていただける行政書士を目指していきます。

Profile Picture