刑事の車に真っ赤なアリオンが来た話【元刑事が解説】
一般の方は、刑事が使う目立たない車を「覆面パトカー」と呼ぶことが多いですが、警察内部では少し意味が異なります。
厳密にいうと、交通違反の取り締まりなどで使われる白黒ではないパトカーを「覆面パトカー」と呼び、刑事課や生活安全課の捜査で使用する車は「捜査用車両」と呼ばれています。
捜査用車両は、犯人の張り込み・尾行・聞き込み・捜索活動などで使用されるため、とにかく目立たないことが重要です。
刑事の捜査車両はどんな車? 色や車種の特徴
2000年頃まで、刑事の捜査用車両といえばセダンがほぼ定番でした。ところが近年では、SUVやミニバンタイプの車両も増えています。
車体の色も特徴的で、圧倒的に多いのが白とシルバーです。この2色で全体の大半を占め、残りは黒や紺などの落ち着いた色が中心です。
理由は単純で、目立たないことが捜査の基本だからです。
張り込み現場や尾行中に「あの車、さっきからずっといるな」と気づかれたら、捜査そのものが失敗する可能性があります。
深川警察署で配備された“真っ赤な覆面車”に刑事たち騒然
ところが、私が深川警察署で勤務していた2010年頃、刑事課に驚きの捜査用車両が配備されました。
それは真っ赤なトヨタ・アリオンでした。
ワインレッドのような落ち着いた赤ではありません。メタリック系でもありません。
誰が見ても目を引く、ソリッドカラーの真っ赤です。
これを見た刑事課員は全員、文字どおり目を丸くしました。
「え? これを張り込みや尾行に使うの?」
そんな空気が課内に一気に広がりました。
実際、ある刑事はストレートにこう言いました。
「何だよこれ、こんなの目立って使えねーよ!」
当然ながら、この真っ赤な捜査車両は刑事たちに不人気でした。
他の車両が空いているなら誰も乗らず、仕方ない時だけ使う“ハズレ車”のような存在になっていました。
なぜ真っ赤な捜査用車両が配備されたのか?
警視庁の車両調達は、本部の装備部門が担当しています。
なぜ、目立つことが致命的な刑事の捜査用車両として、あえて真っ赤な車を発注したのか。
予算の都合だったのか。
在庫の関係だったのか。
単なる発注ミスだったのか。
当時、理由を確認しておけばよかったのですが、結局わからないままです。
元刑事の私にとって、これは今でも忘れられない警察の“謎配備”エピソードのひとつです。
○警察への告訴状・告発状の作成は元警視庁刑事の行政書士にお任せください。こちら
淺利 大輔
あさり だいすけ
行政書士淺利法務事務所 代表
私は、2024年6月までの32年間、警視庁警察官として勤務し、そのうち25年間を刑事として告訴・告発事件の捜査に携わってきました。
中でも、告訴・告発を中心に扱う知能犯捜査の経験が最も長く、数多くの事件で、実際に告訴状・告発状を受理し、捜査を進めてきました。
刑事部捜査第二課在籍時には、警視庁本庁舎(霞が関)の聴訴室において、告訴状を持参される弁護士の先生方と日々向き合い、
「事件として受理すべきか」「問題点は何か」
その現場の判断基準を、実務の中で徹底的に学び、鍛えられてきました。
だからこそ私は、警察が何を重視し、どこを見て告訴状を判断するのかを、初期段階から具体的に想定しながら作成することができます。
告訴・告発事件については、刑事の中でも専門性を持って取り組んできた分野であり、強い自負があります。
現在は、千葉県犯罪被害者支援センター会員として、
「費用面で弁護士への依頼をためらっている方」
「警察に何度も相談したが、前に進めずにいる方」
そうした犯罪被害者の力になりたいとの思いから、行政書士として告訴状・告発状の作成支援を行っています。
実際に、
「告訴、受理されました。淺利さんにお願いして本当に良かったです」
というご連絡をいただく瞬間が、何よりの喜びであり、この仕事を選んで良かったと心から思う瞬間です。
警察の内側を知る行政書士として、
“受理される可能性を高める告訴状・告発状”を、本気でサポートします。


