稼働率50%だった三菱ギャランのパトカーの話【元刑事のコラム】
1990年代後半、私が警視庁大井警察署で勤務していた頃の話です。当時、署で運用していた捜査用車両は3台あり、そのうちの1台が三菱ギャランでした。
この車には、当時三菱自動車が「最先端技術」として大々的に売り出していた**GDIエンジン(ガソリン直接噴射エンジン)**が搭載されていました。世界初の「シリンダー内電子制御ガソリン直接噴射」という革新的な技術として注目されていましたが、実際に現場で使う側からすると、とにかく故障が多い車という印象しかありませんでした。
後に三菱自動車のリコール隠し問題でも大きく報じられましたが、このGDIエンジンはエンジン内部に煤(すす)が蓄積しやすく、エンジン不調を起こしやすいという問題を抱えていました。
実際、大井警察署のその三菱ギャランもまともに稼働しませんでした。
おおげさではなく、
- 約1か月走る
- エンジン不調になる
- 三菱ディーラーへ長期入庫
- 修理から戻る
- また約1か月で不調になる
この繰り返しでした。
結果として、年間の実働率はせいぜい50%程度だったと記憶しています。
一方、同じ署で使っていた他の2台の捜査用車両(おそらく日産クルー)は非常に優秀でした。故障で長期間工場に入ることはほとんどなく、日々の捜査活動を安定して支えてくれていました。
警察車両は一般の自家用車とは違い、いつ呼び出しがかかるかわからない現場対応で酷使されます。そのため、信頼性の低い車両は警察の現場では致命的です。
どれだけ先進技術をアピールしていても、実際の現場で安定して動かなければ意味がありません。この三菱ギャランは、私にとって「カタログスペックと現場性能は別物」ということを痛感させた1台でした。
○警察への告訴状・告発状の作成は元警視庁刑事の行政書士にお任せください。こちら
淺利 大輔
あさり だいすけ
行政書士淺利法務事務所 代表
私は、2024年6月までの32年間、警視庁警察官として勤務し、そのうち25年間を刑事として告訴・告発事件の捜査に携わってきました。
中でも、告訴・告発を中心に扱う知能犯捜査の経験が最も長く、数多くの事件で、実際に告訴状・告発状を受理し、捜査を進めてきました。
刑事部捜査第二課在籍時には、警視庁本庁舎(霞が関)の聴訴室において、告訴状を持参される弁護士の先生方と日々向き合い、
「事件として受理すべきか」「問題点は何か」
その現場の判断基準を、実務の中で徹底的に学び、鍛えられてきました。
だからこそ私は、警察が何を重視し、どこを見て告訴状を判断するのかを、初期段階から具体的に想定しながら作成することができます。
告訴・告発事件については、刑事の中でも専門性を持って取り組んできた分野であり、強い自負があります。
現在は、千葉県犯罪被害者支援センター会員として、
「費用面で弁護士への依頼をためらっている方」
「警察に何度も相談したが、前に進めずにいる方」
そうした犯罪被害者の力になりたいとの思いから、行政書士として告訴状・告発状の作成支援を行っています。
実際に、
「告訴、受理されました。淺利さんにお願いして本当に良かったです」
というご連絡をいただく瞬間が、何よりの喜びであり、この仕事を選んで良かったと心から思う瞬間です。
警察の内側を知る行政書士として、
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