国会議員による秘書給与詐欺について【元刑事が解説】
国会議員による秘書給与詐欺は、辻本清美代議士以降、何年かに1回明るみになって検挙されていますが、未だにやっている人がいるので驚きます。議員会館内に入るとわかりますが、ホテルの客室のように通路の両側にそれぞれの事務所があり、さらに窓もあるので、毎日出勤していると向かいや隣の事務所に誰が何人出勤しているかわかってしまいます。例えばその議員が秘書を6人届け出ているとして、出勤しているのが4人だけだとわかれば、2人は天ぷらということが周囲の事務所の人にはすぐにわかってしまうのです。これが対立政党の議員事務所ということになれば、マスコミや捜査機関への通報となることは当然と言えるでしょう。
私自身、一度だけ某主流政党代議士の秘書給与詐欺事件に従事したことがあります。被疑者である代議士は現職でしたので、どこでどう取り調べるかが問題になりました。場所については、警察の取調室ではまずいだろうということで、千代田区麹町にある警察関連施設の「ホテルグランドアーク半蔵門(旧半蔵門会館)」の会議室になりました。取調官は通常警部補が担当するのですが、「代議士の取調べに警部補ではまずい」ということで、捜査第二課の警部が取り調べることになりました。当日、私はこの取調べに立ち会ったのですが、終始和やかな雰囲気でとても取調べという感じではなく、時間的にも短時間で終わりました。結局、天ぷらとされた公設秘書は、月に何回かは出勤してきており、全くの詐欺とは言えないということで不起訴となりました。
淺利 大輔
あさり だいすけ
行政書士淺利法務事務所 代表
私は、警視庁警察官として32年間勤務し、そのうち25年間刑事(捜査員)をやってきました。さらにその中でも知能犯捜査関係部署(主として告訴・告発事件を捜査する部署です)の経験が一番長く、数々の告訴・告発事件に携わってきました。刑事部捜査第二課員当時は警視庁本庁舎(霞が関)1階にある聴訴室で、電話帳のように分厚い告訴状や告発状を持参して来られる弁護士先生方を毎日のように相手にし、ここで大いに鍛えられました。
これまでの経験を活かし、告訴事件の相談を受け告訴状をリーズナブルな料金で作成することで、犯罪被害者の方たちを支援できるのではと考えたからです。
「淺利に頼んで良かった」依頼人の方からそう思っていただける行政書士を目指していきます。
