警察官の離島勤務【元警察官が解説】

 警視庁には、新島、三宅島、大島、八丈島、小笠原父島にそれぞれ警察署があります。これらの離島警察署勤務は基本的に希望制です。1年に1回希望する機会があり、希望すればかなりの高確率で行くことができます。希望する理由は様々で、釣りが好きとか、今の職場を出たいとか、娘の喘息を治したいという人もいました。実際に私の知っている警察官で、環七沿いのマンションに住んでいたところ、小学生の娘さんが喘息になり、離島に異動したら数か月で治ってしまったそうです。
 以前は家族持ちは家族と一緒に引っ越さなければいけなかった(不倫防止のため?)のですが、現在は単身赴任が許されています。なぜか犬や猫のペット同伴は禁止されています。
 島にパチンコ屋がある場合、警察官は入ってはいけないことになっています。離島警察署の警察官は島民に顔を知られているため、玉を出してしまうと「警察官だから店が出してるんだ。癒着だ。」とありえない噂を立てられてしまうからだそうです。
 私は、子どもたちを転校させたくなかったので、一度も勤務せずに終わりましたが、一度くらい経験してみてもよかったかもしれません。


淺利 大輔

あさり だいすけ

行政書士淺利法務事務所 代表

私は、警視庁警察官として32年間勤務し、そのうち25年間刑事(捜査員)をやってきました。さらにその中でも知能犯捜査関係部署(主として告訴・告発事件を捜査する部署です)の経験が一番長く、数々の告訴・告発事件に携わってきました。刑事部捜査第二課員当時は警視庁本庁舎(霞が関)1階にある聴訴室で、電話帳のように分厚い告訴状や告発状を持参して来られる弁護士先生方を毎日のように相手にし、ここで大いに鍛えられました。
これまでの経験を活かし、告訴事件の相談を受け告訴状をリーズナブルな料金で作成することで、犯罪被害者の方たちを支援できるのではと考えたからです。
「淺利に頼んで良かった」依頼人の方からそう思っていただける行政書士を目指していきます。

Profile Picture