警察官と家庭生活【元警察官が解説】
警視庁の交番勤務は4日サイクルの交代勤務が続きます。初日が朝から夕方までの日勤勤務。2日目が午後から翌朝までの宿直勤務。3日目がその夜勤明け。4日目が休日です。したがって、土日祝日は全く関係がありません。GWはありませんし、年末年始の連休もありません。年末年始は初詣警備などで却って忙しいので、4日目の休日が出勤になることがほとんどです。
一般の会社勤めの異性と交際した場合、休みが合わないことが多く、会えるのは月に2、3回かもしれません。結婚して子どもが生まれるといいこともあります。平日の休みが多いので、遊園地や観光地など、どこに行ってもガラガラで空いていることが多いからです。ですが、子どもが幼稚園に通うようになると、運動会やお遊戯会などの行事は土日が多いことから、休みが合わないと参加することができません。
3日以上の連休はなかなか取れません。年に1回夏休みシーズンくらいです。ただし、みんながお盆時期に重ねて取ると交番やパトカーが運用できなくなるので、6月から11月くらいまでの間、交代で取ることになります。11月に取る夏休みはもう夏休みとは言えないのですが、休めるのですから文句は言えません。前記したように、GWと年末年始休暇はありません。正月に田舎の実家に帰省したいと思ってもできません。奥さんと子どもだけが奥さんの実家に帰り、夫の警察官は一人家に残って仕事というのが一般的です。
刑事など内勤勤務になると、宿直は週に1回程度に減るので、もう少し休みが取りやすくなります。ただし、殺人事件など重大事件が発生すると署に泊まり込みになったりして1か月休みなしになることもあります。
淺利 大輔
あさり だいすけ
行政書士淺利法務事務所 代表
私は、警視庁警察官として32年間勤務し、そのうち25年間刑事(捜査員)をやってきました。さらにその中でも知能犯捜査関係部署(主として告訴・告発事件を捜査する部署です)の経験が一番長く、数々の告訴・告発事件に携わってきました。刑事部捜査第二課員当時は警視庁本庁舎(霞が関)1階にある聴訴室で、電話帳のように分厚い告訴状や告発状を持参して来られる弁護士先生方を毎日のように相手にし、ここで大いに鍛えられました。
これまでの経験を活かし、告訴事件の相談を受け告訴状をリーズナブルな料金で作成することで、犯罪被害者の方たちを支援できるのではと考えたからです。
「淺利に頼んで良かった」依頼人の方からそう思っていただける行政書士を目指していきます。
