交番や警察署にお礼のお菓子などを渡すのは迷惑?【元警察官の解説】
交番や警察署にお礼のお菓子は迷惑?差し入れはNG?【元警察官が実情を解説】
「警察にお世話になったので、お礼にお菓子を渡したい」
「交番に差し入れしても大丈夫?」
このように考える方は少なくありません。しかし結論から言うと、警察へのお礼の品(お菓子・菓子折りなど)は基本的に控えるべきです。
ここでは、元警察官の実体験をもとに、交番や警察署への差し入れが迷惑になる理由を解説します。
昔は交番に差し入れが当たり前だった時代もあった
1990年代前半、私が警察官になったばかりの頃は、地域住民との距離が近く、交番にはお菓子や果物などの差し入れが日常的にありました。
特に下町の交番では、
- 近隣の商店からのお菓子やお惣菜
- 住民からの果物
- 年末にはミカン1箱
などが頻繁に届き、交番の冷蔵庫は常にいっぱいの状態でした。
当時は報告義務もなく、勤務員同士で分け合うなど、比較的自由に受け取られていたのが実情です。
現在は「警察への差し入れは原則NG」
しかし現在では、コンプライアンスの強化により状況は大きく変わっています。
警察内部のルールでは、
- 原則として贈り物は受け取らない
- 一部例外(町会など長年の関係者)を除く
という運用になっています。
つまり、一般の方が「お礼としてお菓子を渡す」行為は、基本的に受け取ってもらえない可能性が高いのです。
差し入れが迷惑になる理由(現場の本音)
警察官にとって、差し入れが負担になる最大の理由は「事務手続き」です。
仮に受け取った場合、以下の対応が必要になります。
- 提供者の氏名・住所・職業の確認
- 決裁書類作成
- 上司(署長まで)の決裁
この手続きは、交番勤務後の非番日(夜勤明け)に行われることが多く、
- 一睡もしていない状態で
- 1~2時間待たされる
といったケースも珍しくありません。
その結果、現場の警察官の本音としては、
「申し訳ないが、差し入れは遠慮してほしい」
と感じてしまうのが実情です。
せっかくのお菓子も受け取れないケースが多い
さらに、苦労して手続きを終えたとしても、
- 高級な品ほど幹部に回される
- 現場の警察官に回るのは安価なものだけ
といったこともあります。
つまり、差し入れをしても、本来感謝を伝えたい相手に届かない可能性があるのです。
警察へのお礼は「気持ちだけ」で十分
以上の理由から、
- 交番への差し入れ
- 警察署へのお菓子
- 菓子折りなどの贈り物
は、基本的に控えるのが適切です。
警察官にとって一番ありがたいのは、
- 感謝の言葉
- 丁寧なお礼の一言
です。
まとめ:警察にお菓子を渡すのは避けるのが無難
- 警察へのお礼の品は原則NG
- 差し入れは手続きの負担になる
- 現場では迷惑と感じられることもある
もし感謝の気持ちを伝えたい場合は、言葉だけで十分です。
そのほうが、相手にとっても負担にならず、気持ちよく受け取ってもらえるでしょう。
淺利 大輔
あさり だいすけ
行政書士淺利法務事務所 代表
私は、2024年6月までの32年間、警視庁警察官として勤務し、そのうち25年間を刑事として告訴・告発事件の捜査に携わってきました。
中でも、告訴・告発を中心に扱う知能犯捜査の経験が最も長く、数多くの事件で、実際に告訴状・告発状を受理し、捜査を進めてきました。
刑事部捜査第二課在籍時には、警視庁本庁舎(霞が関)の聴訴室において、告訴状を持参される弁護士の先生方と日々向き合い、
「事件として受理すべきか」「問題点は何か」
その現場の判断基準を、実務の中で徹底的に学び、鍛えられてきました。
だからこそ私は、警察が何を重視し、どこを見て告訴状を判断するのかを、初期段階から具体的に想定しながら作成することができます。
告訴・告発事件については、刑事の中でも専門性を持って取り組んできた分野であり、強い自負があります。
現在は、千葉県犯罪被害者支援センター会員として、
「費用面で弁護士への依頼をためらっている方」
「警察に何度も相談したが、前に進めずにいる方」
そうした犯罪被害者の力になりたいとの思いから、行政書士として告訴状・告発状の作成支援を行っています。
実際に、
「告訴、受理されました。淺利さんにお願いして本当に良かったです」
というご連絡をいただく瞬間が、何よりの喜びであり、この仕事を選んで良かったと心から思う瞬間です。
警察の内側を知る行政書士として、
“受理される可能性を高める告訴状・告発状”を、本気でサポートします。


