警察官と牛丼【元警視庁警察官が解説】
私は1992年に警察学校を卒業し、都心の赤坂警察署に配置されました。ホンダの本社前にある青山一丁目交番に就いたときです。先輩から「牛丼買ってきてくれ」と言われ、交番から100メートルくらいの場所にある吉野家に行きテイクアウトで牛丼弁当を買ってきました。ところが、これを見ていた通行人らしき人から警察に「警察官が勤務中に吉野家で牛丼を買っている。けしからん。」という内容の通報が入りました。そして、この通報を受けた本署から「交番勤務員は制服で牛丼を買うな」という指示が出ました。警察官にも休憩時間がありますし、時間がくればお腹も減ります。メシを買うな、食うなというのはひどい話です。朝出勤の泊まりの日は連続約26時間勤務です。その間何も食うなというのは無理な話です。じゃあ、出前を取ればいいじゃないかということになりますが、青山一丁目に交番に出前をしてくれる店はありません。
最近は、コンビニやスーパーで堂々と制服のお巡りさんが買い物をしている姿を見るようになりました。防犯の意味でも効果はあるでしょうし、いいことだと思います。
淺利 大輔
あさり だいすけ
行政書士淺利法務事務所 代表
私は、警視庁警察官として32年間勤務し、そのうち25年間刑事(捜査員)をやってきました。さらにその中でも知能犯捜査関係部署(主として告訴・告発事件を捜査する部署です)の経験が一番長く、数々の告訴・告発事件に携わってきました。刑事部捜査第二課員当時は警視庁本庁舎(霞が関)1階にある聴訴室で、電話帳のように分厚い告訴状や告発状を持参して来られる弁護士先生方を毎日のように相手にし、ここで大いに鍛えられました。
これまでの経験を活かし、告訴事件の相談を受け告訴状をリーズナブルな料金で作成することで、犯罪被害者の方たちを支援できるのではと考えたからです。
「淺利に頼んで良かった」依頼人の方からそう思っていただける行政書士を目指していきます。
