警察官の不祥事は本当に多いのか?元刑事が語る「そう見える理由」
「○○県警○○警察署の巡査が万引きで逮捕」
「○○県警捜査一課の警部補が電車内で痴漢容疑で逮捕」
こうした警察官の不祥事ニュースを目にするたびに、
- 「また警察官か…」
- 「警察官の不祥事が多すぎる」
- 「もう警察には協力したくない」
そう感じる方も少なくないでしょう。
実際、警察官による犯罪や不祥事がゼロではないことは事実です。
犯罪を取り締まる立場の警察官による違法行為は、決して許されるものではありません。
しかし、元刑事としてお伝えしたいのは、**“警察官の不祥事が特別多いように見えるのには理由がある”**ということです。
なぜ警察官の不祥事ばかり目立つのか?
例えば、こんなニュースを頻繁に見たことはあるでしょうか?
- 「主婦がスーパーで万引きして逮捕」
- 「会社員が痴漢で逮捕」
おそらく、ほとんど見ないはずです。
なぜなら、一般人による万引きや痴漢、暴行などは全国で日常的に発生しており、ニュースとしての希少性(ニュースバリュー)が低いからです。
一方で、
- 警察官
- 教師
- 政治家
- 芸能人
- 公務員
といった社会的信用や公共性の高い職業の不祥事は、人々の関心を集めやすく、報道されやすい傾向があります。
その結果、警察官の犯罪件数が実態以上に多く感じられてしまうのです。
「警察官の犯罪が多い」は本当か?
ニュースを見ていると、警察官の不祥事が頻発しているように感じるかもしれません。
しかし、それは報道の偏り(報道されやすさ)による印象である場合があります。
一般の人による犯罪は日々大量に発生していますが、その多くはニュースになりません。
一方で、警察官の不祥事は「警察官が犯罪をした」というだけで大きく報じられます。
つまり、
“実際に多い”のではなく、“目につきやすい”という側面があるのです。
不祥事を起こした本人ではなく、残された警察官が批判される現実
もちろん、警察官による犯罪を擁護するつもりは一切ありません。
むしろ、法を守るべき立場の人間による不祥事は、一般人以上に厳しく見られて当然でしょう。
ただ、現場で実際に起きるのはこんなことです。
警察官が逮捕されると、その所属警察署には
- 「ふざけるな!」
- 「お前らどうなってるんだ!」
- 「警察なんか信用できない!」
といった抗議電話が何十件も入ることがあります。
しかし、犯罪を犯した本人はすでに逮捕・処分され、懲戒免職や依願退職で職場を去っています。
それにもかかわらず、何の関係もない現場の警察官が批判対応に追われるという状況が繰り返されているのです。
元刑事としての考え
警察官の不祥事があれば批判されるのは当然です。
信頼を裏切る行為だからです。
しかし一方で、
「一部の不祥事=警察全体」
という見方は、少し冷静に考える必要もあるのではないでしょうか。
多くの警察官は、見えないところで24時間体制で事件や事故対応にあたっています。
一人の不祥事によって、全員が同じように見られてしまう現実には、元現場の人間として複雑な思いがあります。
淺利 大輔
あさり だいすけ
行政書士淺利法務事務所 代表
私は、2024年6月までの32年間、警視庁警察官として勤務し、そのうち25年間を刑事として告訴・告発事件の捜査に携わってきました。
中でも、告訴・告発を中心に扱う知能犯捜査の経験が最も長く、数多くの事件で、実際に告訴状・告発状を受理し、捜査を進めてきました。
刑事部捜査第二課在籍時には、警視庁本庁舎(霞が関)の聴訴室において、告訴状を持参される弁護士の先生方と日々向き合い、
「事件として受理すべきか」「問題点は何か」
その現場の判断基準を、実務の中で徹底的に学び、鍛えられてきました。
だからこそ私は、警察が何を重視し、どこを見て告訴状を判断するのかを、初期段階から具体的に想定しながら作成することができます。
告訴・告発事件については、刑事の中でも専門性を持って取り組んできた分野であり、強い自負があります。
現在は、千葉県犯罪被害者支援センター会員として、
「費用面で弁護士への依頼をためらっている方」
「警察に何度も相談したが、前に進めずにいる方」
そうした犯罪被害者の力になりたいとの思いから、行政書士として告訴状・告発状の作成支援を行っています。
実際に、
「告訴、受理されました。淺利さんにお願いして本当に良かったです」
というご連絡をいただく瞬間が、何よりの喜びであり、この仕事を選んで良かったと心から思う瞬間です。
警察の内側を知る行政書士として、
“受理される可能性を高める告訴状・告発状”を、本気でサポートします。


