警察が困る110番通報
警察に頼まれても何もできない通報が毎日のようにありました。その幾つかを上げてみます。
1 ヘリコプター騒音
年末特番で某TV局が都心をヘリで低空飛行した際に「うるさい、何とかしろ」との通報がすごい数で入電しました。警察だからと言って飛行中のヘリに連絡する手段はありません。
2 ヘビが出た
普通に生きている野生のヘビを警察はどうすることもできません。アライグマやハクビシンも同じです。
3 ノラの子猫や子犬、小鳥が死にそう
税金で動物病院の治療費は出ません。冷たいようですが、助けたいなら自費でお願いします。
4 大雨で地下に水が入ってくる
警察に雨や雨水を止める能力はありません。
5 車が故障やガス欠で動かないので駐車違反にしないでほしい
ご自分でJAF等呼んですぐに移動してください。
6 公園で遊ぶ子どもの声がうるさい
公園で遊ぶ子どもに「無言で遊べ」と強制することはできません。
7 小学校や幼稚園の運動会の音がうるさい
直接その学校や園に連絡してください。
8 マンションで隣人のタバコが臭い
タバコは合法ですから吸うなとは言えません。
9 集合住宅で上階の歩く音がうるさい
「歩くな」とは言えません。歩く方法について指定もできません。
10 車をコインパーキングに駐めたけど場所を忘れた
警察官に聞かれても教えようがありません。
11 昨日の夜テレビでやってた○○が美味しい店はどこですか?
警察官は全てのテレビ番組を観ているわけではありませんし、管内の全ての飲食店を把握してもいません。
12 旦那に殴られた
「でも被害届は絶対に出しません。」何をしてほしくて通報したんですか?
13 知人がお金を返してくれないので請求してください
警察官は取り立て屋ではありません。
14 連絡が取れない知人宅を探してください。
警察官は探偵ではありません。
淺利 大輔
行政書士淺利法務事務所 代表
私は、警視庁警察官として32年間勤務し、そのうち25年間刑事(捜査員)をやってきました。さらにその中でも知能犯捜査関係部署(主として告訴・告発事件を捜査する部署です)の経験が一番長く、数々の告訴・告発事件に携わってきました。刑事部捜査第二課員当時は警視庁本庁舎(霞が関)1階にある聴訴室で、電話帳のように分厚い告訴状や告発状を持参して来られる弁護士先生方を毎日のように相手にし、ここで大いに鍛えられました。
これまでの経験を活かし、告訴事件の相談を受け告訴状をリーズナブルな料金で作成することで、犯罪被害者の方たちを支援できるのではと考えたからです。
「淺利に頼んで良かった」依頼人の方からそう思っていただける行政書士を目指していきます。