警察学校には3種類あります【元刑事が解説】

警察官を目指す方や警察学校に興味がある方に向けて、日本に存在する3種類の警察学校について詳しく解説します。それぞれの警察学校の役割や入校条件、特徴を知ることで、警察官への道がより明確になるでしょう。

1.都道府県警察学校(一般的な警察学校)

警察学校は全国の各都道府県警察に個別に設置されており、ここで採用試験に合格した警察官が基礎的な訓練を受けます。特に、木村拓哉さん主演のドラマで有名になったのが、この一般的な「警察学校」です。

入校条件と流れ

  • 各都道府県警察の採用試験に合格した後に入校。
  • 入校日=採用日となり、その日から警察官としての勤務が開始。
  • 階級は「司法巡査」で、給与も支給される。
  • 初任科生として、大卒は6か月、高卒は10か月のカリキュラムを修了後、警察署に配属。
  • 配属後は交番勤務からスタートし、パトカー乗務や刑事業務はすぐには担当しない。
  • さらに半年~1年後に「初任総合科生」として2か月間の再教育を受け、一人前の警察官として認められる。

また、この警察学校では刑事課や生活安全課の専門講習、語学講習を受ける警察官も在籍しています。

2.管区警察学校(昇任試験合格者向け)

管区警察学校は警察庁が所管し、全国に7校(例:「関東管区警察学校」「九州管区警察学校」など)あります。各都道府県警察で昇任試験に合格した警察官のうち、比較的若い巡査部長や警部補が入校します(規定の年齢を超えている場合、自県の警察学校で短期間の教養を受けます)。

入校条件と特徴

  • 巡査部長は概ね40歳未満、警部補は概ね50歳未満が対象。
  • 昇任試験合格者がリーダーシップや専門的知識を学ぶ場。
  • 機動隊員や専門研修生も在籍。
  • 他県警察の警察官と交流でき、広い視野を持つことが可能。

北海道警察の特殊事情 通常、昇任者は管区警察学校に入校しますが、北海道警察の場合は地理的な理由により、東北管区警察学校ではなく、道内の警察学校で研修を受けます。そのため、一生他県警の警察官と共に学ぶ機会がないのが特徴です。

3.警察大学校(キャリア警察官・警部向け)

警察大学校は警察庁が所管する機関で、警察庁に採用された国家公務員(キャリア組)や、都道府県警察で昇任した警部が入校します。

入校条件と特徴

  • キャリア組(東大・京大などの難関大学出身者が多い)が入校。
  • 各都道府県警察で警部に昇任した者(50歳未満)も対象。
  • 北海道警察の警部もここで学ぶ機会がある。

まとめ

警察学校には3種類あり、それぞれ役割や対象者が異なります。

  1. 都道府県警察学校 - 初任警察官が基礎訓練を受ける。
  2. 管区警察学校 - 昇任試験合格者がリーダーシップや専門知識を学ぶ。
  3. 警察大学校 - キャリア組や警部昇任者向けの高度な教育機関。

旧記事
 各都道府県警察に必ずあり、キムタクのドラマで有名になったのがいわゆる普通の「警察学校」です。各都道府県警の採用試験に合格すると、その後この警察学校に入校します。誤解している人が結構多いのですが、この警察学校を卒業して警察官の資格を得るわけではありません。警察学校入校日が採用日であり、この日から警察官です。階級は一番下の司法巡査です。職員ですから給料ももちろん出ます。採用後に入った学生は「初任科生」と呼ばれます。大卒6か月、高卒10か月で卒業です。卒業後は、警察署に配置となり、全員交番勤務となります。いきなりパトカー乗務員になったり、刑事になったりということはありません。その後、半年から1年程度で、「初任総合科生」として警察学校に再入校し、約2か月間再教育・再訓練を受けます。この期間を終えて、やっと一人前の警察官と見なされます。この警察学校には、今話した学生の他に、刑事課や生活安全課などの専門講習生や語学講習生なども入校します。
 管区警察学校は、警察庁所属の警察学校で、各都道府県警で巡査部長、警部補の昇任試験に合格した警察官のうち比較的若い警察官が入校します。年齢的には巡査部長が40歳未満、警部補が50歳未満くらいです。この他に管区機動隊員や各種の講習生も入校しています。「関東管区警察学校」「九州管区警察学校」など国内に7校あります。普段あまり接することのない他県警察の警察官と話すことができるのでなかなか面白い話しを聞けます。かわいそうなのは北海道警察で、おそらくは地理的な問題から、彼らは昇任しても東北管区警察学校に入らず、北海道の警察学校に通います。つまり、一生他県警の警察官と一緒に学ぶ機会がないのです。気の毒です。
 3つ目は警察大学です。これも警察庁の所管です。警察庁に採用された国家公務員の警察官が入校します。東大や京大出のいわゆるキャリア組と言われる人たちです。またこれ以外に、各都道府県警察で警部に昇任した警察官が入校するところでもあります。ここでも年齢制限があり、おおよそ50歳未満の警部が入校します。先ほど話した北海道警も警部になればここに入校できます。


淺利 大輔

あさり だいすけ

行政書士淺利法務事務所 代表

私は、2024年6月までの32年間、警視庁警察官として勤務し、そのうち25年間を刑事として告訴・告発事件の捜査に携わってきました
中でも、告訴・告発を中心に扱う知能犯捜査の経験が最も長く、数多くの事件で、実際に告訴状・告発状を受理し、捜査を進めてきました。
刑事部捜査第二課在籍時には、警視庁本庁舎(霞が関)の聴訴室において、告訴状を持参される弁護士の先生方と日々向き合い、
「事件として受理すべきか」「問題点は何か」
その現場の判断基準を、実務の中で徹底的に学び、鍛えられてきました。
だからこそ私は、警察が何を重視し、どこを見て告訴状を判断するのかを、初期段階から具体的に想定しながら作成することができます。
告訴・告発事件については、刑事の中でも専門性を持って取り組んできた分野であり、強い自負があります。
現在は、千葉県犯罪被害者支援センター会員として、
「費用面で弁護士への依頼をためらっている方」
「警察に何度も相談したが、前に進めずにいる方」
そうした犯罪被害者の力になりたいとの思いから、行政書士として告訴状・告発状の作成支援を行っています。
実際に、
「告訴、受理されました。淺利さんにお願いして本当に良かったです」
というご連絡をいただく瞬間が、何よりの喜びであり、この仕事を選んで良かったと心から思う瞬間です。
警察の内側を知る行政書士として、
“受理される可能性を高める告訴状・告発状”を、本気でサポートします。

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