刑事に向いている人の特徴とは?適性や必要なスキルを元刑事が解説
「刑事」と聞いて、どのようなイメージを持ちますか? 屈強で冷静、体育会系、強面(こわもて)といった印象を持つ方も多いでしょう。しかし、実際の刑事は多種多様であり、刑事に求められる資質も一つではありません。
例えば、全員がガタイが良くて怖い顔をしていたら、性犯罪の被害者や小さな子どもは、怖がって証言できないかもしれません。そのため、女性刑事の存在も重要です。しかし、女性刑事はまだまだ少なく、常に対応できるわけではありません。
刑事の仕事内容と求められるスキル
刑事の仕事は多岐にわたります。担当する犯罪の種類によって、適性や求められるスキルも異なります。
- 強行犯担当(殺人・強盗・性犯罪など):冷静な判断力と鋭い洞察力が必要。
- 盗犯担当(窃盗・空き巣など):機動力と地道な捜査力が求められる。
- 知能犯担当(詐欺・横領・選挙違反など):法知識や分析力が重要。
- 暴力団担当(マル暴):交渉力や強い精神力が必要。
- 薬物犯罪担当(薬対):潜入捜査や張り込みに適した外見と忍耐力が求められる。
例えば、暴力団相手の取調べを担当する刑事が、細身で知的な雰囲気だとナメられるかもしれません。一方、選挙違反や汚職事件の被疑者に対して、筋肉モリモリの刑事が対応すると、逆に威圧感を与えすぎてしまう可能性もあります。
刑事に向いている人の特徴
刑事として活躍するためには、以下のような資質が求められます。
- タフなメンタル:誰から何を言われても動じない精神力がある。
- 楽天的で明るい性格:くよくよ悩まない。
- 体力がある:徹夜の捜査にも耐えられる。
- 武道・スポーツの経験:犯罪者との対峙に備えたスキルがある。
- 運転技術が高い:追跡や張り込みに必須。
- 変死体の扱いに耐えられる:現場で冷静に対応できる。
- 留置係員の経験(なくても可):被疑者対応のスキルが身につく。
かつては「お酒が飲める」ことも刑事に求められる要素でしたが、現代ではその必要性は薄れています。
まとめ
刑事に向いている人の特徴は、仕事の種類によっても異なります。しかし、共通して求められるのは「精神的な強さ」「適応力」「体力」です。
刑事になりたいと考えている方は、自分の適性を確認し、必要なスキルを磨くことが重要です。
旧記事
皆さんが持ってる「刑事」のイメージはどんなものでしょうか。屈強、冷静、体育会系、強面(こわもて)などでしょうか。実際の刑事はと言えば、こういったイメージに合致する刑事もいれば、全く合致しない刑事もいます。刑事とはいえ、人間ですから当たり前といえば当たり前の話ですが、刑事にもいろいろなタイプがいます。そして、刑事に求められるタイプも一つではありません。もし、刑事が全員ガタイが良くて、怖い顔で、声に迫力がある人ばかりであれば、性犯罪にあった女性や小さな子どもの被害者は、恐れてしまって言いたいことが言えないと思います。そのために女性の刑事もいますが、まだまだ人数が限られているため、毎日24時間いるわけではありません。
刑事の仕事にもいろいろあります。殺人、強盗、性犯罪といった強行犯担当、泥棒相手の盗犯担当、詐欺師や横領犯や政治家相手の知能犯担当、ヤクザ相手のマル暴、シャブ中相手の薬対などなど、それぞれの分野で求められるものが違ってきます。極端な例ですが、ヤクザの取調べ担当刑事が、ヒョロガリで丸メガネをかけたガリ勉タイプだったらなめられて取調べにならないかもしれません。反対に選挙違反の政治家や汚職事件被疑者の国家公務員の取調べ担当刑事が、筋肉モリモリで耳がつぶれた「柔道しかやってません」的な見た目だと逆の意味でなめられてしまうかもしれません。
刑事の仕事には、張り込み、尾行、潜入もあります。いかにも刑事の容姿では犯人に気付かれてしまいます。なので、昔から、盗犯係や薬物係の刑事には、全く刑事に見えない小柄で童顔な刑事が重宝されます。尾行する場合に背が高いと目立ってすぐにばれます。犯罪常習者は、刑事の尾行に気付くと、向こうから声をかけてきます。振り向いて「おい、デコスケ、わかってんだよ。クソ野郎。」などと言われます。これを警察隠語で「逆バン」と言います。刑事としては非常に屈辱的な瞬間です。
肝心なタイトルに書いた「刑事に向いてる人」を書かなくてなりません。25年ほど刑事をやってきた経験から刑事に向く人の項目を挙げてみます。
①誰から何を言われても動じないだけのタフなメンタルがある。
②くよくよ悩まない、明るく楽天的な性格の人。
③一晩くらい徹夜しても全然平気。
④何らかのスポーツ・武道でそれなりの経験・段位がある。
⑤車の運転に問題はない。
⑥変死体の扱いが苦痛ではない。
⑦留置係員の経験がある(無くても大丈夫です)。
一昔前ならここに「⑧酒が飲める」を入れたところですが、今の警察官は酒を飲まなくなったので省略しました。
淺利 大輔
あさり だいすけ
行政書士淺利法務事務所 代表
私は、2024年6月までの32年間、警視庁警察官として勤務し、そのうち25年間を刑事として告訴・告発事件の捜査に携わってきました。
中でも、告訴・告発を中心に扱う知能犯捜査の経験が最も長く、数多くの事件で、実際に告訴状・告発状を受理し、捜査を進めてきました。
刑事部捜査第二課在籍時には、警視庁本庁舎(霞が関)の聴訴室において、告訴状を持参される弁護士の先生方と日々向き合い、
「事件として受理すべきか」「問題点は何か」
その現場の判断基準を、実務の中で徹底的に学び、鍛えられてきました。
だからこそ私は、警察が何を重視し、どこを見て告訴状を判断するのかを、初期段階から具体的に想定しながら作成することができます。
告訴・告発事件については、刑事の中でも専門性を持って取り組んできた分野であり、強い自負があります。
現在は、千葉県犯罪被害者支援センター会員として、
「費用面で弁護士への依頼をためらっている方」
「警察に何度も相談したが、前に進めずにいる方」
そうした犯罪被害者の力になりたいとの思いから、行政書士として告訴状・告発状の作成支援を行っています。
実際に、
「告訴、受理されました。淺利さんにお願いして本当に良かったです」
というご連絡をいただく瞬間が、何よりの喜びであり、この仕事を選んで良かったと心から思う瞬間です。
警察の内側を知る行政書士として、
“受理される可能性を高める告訴状・告発状”を、本気でサポートします。


