令和6年3月発表男女間暴力調査報告書(内閣府)
令和6年3月に発表された内閣府男女共同参画局により作成された男女間における暴力に関する調査報告書です。
これによりますと、女性の実に25.1%つまり4人に1人が配偶者からの暴力を受けているとのことです。10年前(平成26年)の調査時と比べて全く変わっていないことから、警察がDVに対する対策を強化してきたにもかかわらず、減っていないことがわかります。私も、警察官時代には、宿直勤務に就いた際に、一晩DVの通報が1件も無かったことがなかったほど、DVは多発していました。
DVにはっきりした定義はないのですが、一般的には「配偶者間または交際相手間の暴力」とされています。広義には「元交際相手」を含むこともあるようです。DVが発生して警察官が一番困るのは、継続することです。宿直に就くたびに同じマンションの同じ家庭から110番が入り、臨場すると「またこの夫婦か」となります。前回の取り扱い時に「引き離し」という措置を取り、女性を実家や区役所のシェルターに避難させても、1週間もしないでまた戻ってしまうのです。女性側がひどいケガをして、病院の診療後、被害届を取って相手の男性を逮捕したことが何度もありましたが、数日して女性から「やっぱりかわいそうなので、被害届を取り下げます。」と言ってくることも珍しくはありませんでした。我々男性にはこうした心境が理解しにくいのですが、こういうタイプの女性は相手に対する依存性が極めて高いと言われています。
「不倫にハッピーエンドはない」と言われますが、DVについても同じことが言えると思います。DVを何度も起こしたカップルを何十、何百と見てきましたが、暴力を奮うほうがすっかり改心して仲良く夫婦円満になったとの話しを聞いたことがありません。ほとんどの場合、交際相手なら別れ、夫婦なら別居から離婚へと進んでいます。
飲酒によってDVとなることも多く、そんなとき女性側が必ずといっていいほど口にする言葉が「飲まなければ優しくていい人なのに」です。しかし、これを聞いて思うのは、本当の彼氏はどちらなのかということです。飲まないときの彼氏なのか、酔って誰彼にでも絡んで殴りかかる彼氏なのか。私は医師ではないので、詳しいことはわかりませんが、こうした人を扱ってきて感じるのは、酔って自制心が無くなったときにその人の本質が出るように思います。真に温厚な人はどんなに酔っても大声を出して怒鳴ったり、物を破壊したり、理由も無く他人を殴ったりは絶対しないものです。
交際相手や配偶者から日常的に暴力を受けているなら、被害届では役不足です。きちんと告訴状を警察に提出して相手に法的な責任を取らせ、「前科1犯」として焼き印を押してやりましょう。そして、これを機会にして相手とは永遠に別れ、新しい人生の第一歩を踏み出すべきです。当事務所では、そのお手伝いをいたします。日本全国どこからのご相談にも対応いたします。相談は無料でお受けします。弁護士よりもはるかに安価な予算で告訴状を作成し、サポートいたします。
淺利 大輔
行政書士淺利法務事務所 代表
私は、警視庁警察官として32年間勤務し、そのうち25年間刑事(捜査員)をやってきました。さらにその中でも知能犯捜査関係部署(主として告訴・告発事件を捜査する部署です)の経験が一番長く、数々の告訴・告発事件に携わってきました。刑事部捜査第二課員当時は警視庁本庁舎(霞が関)1階にある聴訴室で、電話帳のように分厚い告訴状や告発状を持参して来られる弁護士先生方を毎日のように相手にし、ここで大いに鍛えられました。
これまでの経験を活かし、告訴事件の相談を受け告訴状をリーズナブルな料金で作成することで、犯罪被害者の方たちを支援できるのではと考えたからです。
「淺利に頼んで良かった」依頼人の方からそう思っていただける行政書士を目指していきます。