警察官の宿直勤務は眠れません【元刑事が解説】

子どもの頃、NHK教育テレビの「はたらくおじさん」で消防士の仕事を紹介する回をよく観ていました。特に印象に残っていたのが、深夜、消防隊員たちが休憩室の布団で眠っているところに非常ベルが鳴り、一斉に飛び起きて、消防署の吹き抜けにある棒を伝って1階へ降り、消防車で現場へ急行するシーンです。

その映像の影響で、私は子どもながらに「警察官の深夜勤務も同じようなものだろう」と勝手に思い込んでいました。

しかし、実際に警察官になって、そのイメージが完全な誤解だったことを知りました。

警察官の宿直勤務では深夜に眠れるのか?

結論からいうと、警察官は宿直勤務中、深夜にまとまって寝るのは非常に難しいのが実情です。

制度上は、警察署の外勤勤務(交番・パトカー勤務)でも内勤勤務(刑事課・生活安全課など)でも、深夜帯に交代で休憩や仮眠を取ることが想定されています。

ところが現実には、

  • 110番通報
  • 一般市民からの電話対応
  • 警察署への来訪者対応
  • 交通事故の発生
  • 暴行・傷害事件
  • 急な変死事案

などが次々に発生するため、落ち着いて休めることはほとんどありません。

元警察官が経験した「眠れない夜勤」の現実

「今日は雨だから比較的110番通報も少ないし、少し仮眠できるかもしれない」

そう思って休憩室で横になった直後に、

「係長~! ケンカ傷害で現行犯逮捕入りました!」
「係長~! 変死事案が入りました!」

と呼び出されることは珍しくありません。

せっかく横になっても数分で起こされることが続くため、次第に「どうせ寝られないなら、自席の机でうとうとしていたほうがマシだ」と感じるようになります。

消防士と警察官の深夜勤務の違い

消防士も緊急出動がある大変な仕事ですが、警察官の深夜勤務は少し性質が異なります。

消防は「出動要請が入れば出る」スタイルですが、警察署では常に、

  • 相談対応
  • 事件受付
  • 被害届対応
  • 逮捕対応
  • 遺体取扱い
  • 110番指令対応

など複数の業務が同時進行しています。

そのため、警察官の宿直勤務は“寝て待つ仕事”ではなく、“起き続けて対応する仕事”に近いのです。

警察官の仕事は想像以上にハード

ドラマやテレビ番組のイメージだけでは見えませんが、警察官の深夜勤務は体力・精神力ともに非常に消耗します。

「警察官は夜になると仮眠して、事件が起きたら起きるだけ」と思われがちですが、現場の実態はまったく違います。

元警察官として言えるのは、警察署の夜は、想像以上に慌ただしく、ほとんど眠れないということです。

○警察への告訴状・告発状の作成は元警視庁刑事の行政書士にお任せください。こちら


淺利 大輔

あさり だいすけ

行政書士淺利法務事務所 代表

私は、2024年6月までの32年間、警視庁警察官として勤務し、そのうち25年間を刑事として告訴・告発事件の捜査に携わってきました
中でも、告訴・告発を中心に扱う知能犯捜査の経験が最も長く、数多くの事件で、実際に告訴状・告発状を受理し、捜査を進めてきました。
刑事部捜査第二課在籍時には、警視庁本庁舎(霞が関)の聴訴室において、告訴状を持参される弁護士の先生方と日々向き合い、
「事件として受理すべきか」「問題点は何か」
その現場の判断基準を、実務の中で徹底的に学び、鍛えられてきました。
だからこそ私は、警察が何を重視し、どこを見て告訴状を判断するのかを、初期段階から具体的に想定しながら作成することができます。
告訴・告発事件については、刑事の中でも専門性を持って取り組んできた分野であり、強い自負があります。
現在は、千葉県犯罪被害者支援センター会員として、
「費用面で弁護士への依頼をためらっている方」
「警察に何度も相談したが、前に進めずにいる方」
そうした犯罪被害者の力になりたいとの思いから、行政書士として告訴状・告発状の作成支援を行っています。
実際に、
「告訴、受理されました。淺利さんにお願いして本当に良かったです」
というご連絡をいただく瞬間が、何よりの喜びであり、この仕事を選んで良かったと心から思う瞬間です。
警察の内側を知る行政書士として、
“受理される可能性を高める告訴状・告発状”を、本気でサポートします。

Profile Picture