リーゼント刑事、秋山博康さんの想い出【元警視庁刑事のコラム】

現在、日本で最も有名な元警察官・元刑事の一人といえば、「リーゼント刑事」として知られる秋山博康さんではないでしょうか。

実は私は、現役の警視庁刑事時代に、秋山さんと約2か月間、一緒に仕事をしたことがあります。

2000年代初頭、私は警視庁大井警察署で駆け出しの部長刑事として勤務していました。そんなある日、管内で会社社長を狙った身代金目的誘拐事件が発生し、警察署内に捜査本部が設置されました。

重大事件だったため、警視庁捜査一課から複数の刑事が応援派遣され、その中にいたのが秋山さんでした。

徳島県警から警視庁捜査一課へ長期派遣されていた秋山さん

当時の秋山さんは、徳島県警捜査一課から警視庁捜査一課へ長期派遣研修中でした。

私は30代前半、秋山さんは30代後半くらいだったと思います。

初対面でまず驚いたのが、その見た目です。

現在と変わらぬリーゼント(ポンパドール)に細いメガネ。ひと目見ただけで「この人は只者ではない」と感じる強烈な存在感がありました。

しかし、さらに驚いた出来事がありました。

ある日、秋山さんが手帳を開いて、ご自身の愛車の写真を見せてくれたのです。

そこに写っていたのは、極端に車高を落とし、エアロパーツをフル装備したトヨタ・アリスト

正直、とても警察官の愛車には見えませんでした。

思わず私が、

「これで通勤しているんですか?」

と聞くと、秋山さんは笑顔で、

「もちろん!」

と即答。

あの得意げな表情は、今でも鮮明に覚えています。

誘拐事件捜査中に聞いた忘れられない一言

誘拐事件の捜査中、秋山さんがこんなことを話してくれました。

「実は徳島県警では、県警発足以来、誘拐事件が一度も起きていないんだよ。だから今回この捜査で手法を覚えて徳島に戻っても、役に立たないかもしれないな(笑)」

見た目のインパクトとは裏腹に、とても気さくで親しみやすく、現場でも周囲を和ませる方でした。

重大事件の緊迫した空気の中でも、こうした人柄に救われたことを覚えています。

『リーゼント刑事 42年間の警察人生全記録』は元刑事もおすすめの一冊

その後、秋山さんの著書
『リーゼント刑事 42年間の警察人生全記録』 を読みました。

率直な感想は――最高に面白い。

元刑事の私が読んでも、警察組織のリアル、刑事の現場、捜査の空気感が非常によく伝わってくる内容でした。

警察の仕事や刑事ドラマの裏側に興味がある方には、間違いなくおすすめできます。

しかも本の中には、今回お話しした大井警察署時代のエピソードも少し登場しています。

秋山さんを道場の寝場所に案内したのは、おそらく私です(笑)。

元刑事だからこそ分かる、本物の刑事の魅力

テレビやYouTubeで見る「リーゼント刑事」のキャラクターは非常に個性的ですが、実際に現場で接した印象は、圧倒的な存在感と人間的な温かさを兼ね備えた本物の刑事でした。

元警察官・元刑事として、こうした実体験を書けるのは私ならではかもしれません。

○警察への告訴状・告発状の作成は元警視庁刑事の行政書士にお任せください。こちら


淺利 大輔

あさり だいすけ

行政書士淺利法務事務所 代表

私は、2024年6月までの32年間、警視庁警察官として勤務し、そのうち25年間を刑事として告訴・告発事件の捜査に携わってきました
中でも、告訴・告発を中心に扱う知能犯捜査の経験が最も長く、数多くの事件で、実際に告訴状・告発状を受理し、捜査を進めてきました。
刑事部捜査第二課在籍時には、警視庁本庁舎(霞が関)の聴訴室において、告訴状を持参される弁護士の先生方と日々向き合い、
「事件として受理すべきか」「問題点は何か」
その現場の判断基準を、実務の中で徹底的に学び、鍛えられてきました。
だからこそ私は、警察が何を重視し、どこを見て告訴状を判断するのかを、初期段階から具体的に想定しながら作成することができます。
告訴・告発事件については、刑事の中でも専門性を持って取り組んできた分野であり、強い自負があります。
現在は、千葉県犯罪被害者支援センター会員として、
「費用面で弁護士への依頼をためらっている方」
「警察に何度も相談したが、前に進めずにいる方」
そうした犯罪被害者の力になりたいとの思いから、行政書士として告訴状・告発状の作成支援を行っています。
実際に、
「告訴、受理されました。淺利さんにお願いして本当に良かったです」
というご連絡をいただく瞬間が、何よりの喜びであり、この仕事を選んで良かったと心から思う瞬間です。
警察の内側を知る行政書士として、
“受理される可能性を高める告訴状・告発状”を、本気でサポートします。

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