阪神淡路大震災で警視庁機動隊が応援に向かった結果【元警視庁刑事のコラム】
これは私よりも4、5年先輩の元機動隊員の方から聞いた話しです。阪神淡路大震災が発生した当時、この先輩は警視庁の機動隊で勤務していました。発生直後に警察庁から「警視庁第○機動隊は1中隊を兵庫県○○警察署に災害対策のため派遣せよ」という内容の下命を受けました。その先輩の中隊がその任務に選ばれたため、急遽必要な資材などを積んで、大型バス1台で兵庫に向かいました。震災による道路の寸断や渋滞などで、その警察署に到着するまでかなりの時間がかかったそうです。
ようやくその警察署に到着し、警務課(一般の会社でいえば総務課または庶務課)に行き、「警視庁第○機動隊第○中隊は、警察庁からの下命で災害派遣のためただいま現着いたしました。ご指示をお願いします。」などと申告しました。さぞや歓迎してくれると思いきやその署の係長は「なに? そんな話しうちは一切聞いてないぞ。勝手に来られても困るなあ。仕方が無いからその辺にバス止めて中で待機しててくれ。」と言ってけんもほろろ状態だったそうです。機動隊員たちは「なんだよあの態度」と皆怒りながらも、バスを止めて中で待機を始めました。そのうち「○○へ行って交通整理してくれ」といった指示があるものと思っていたそうです。しかし、1時間経ち、3時間経ち、10時間が経っても何の指示もありません。しかも食事については「こっちはそれどころじゃないから自分たちで何とかしてくれ」と言われて、慣れない兵庫の街中を探して自分たちで弁当などを買ってきてバス内で食べたそうです。そうして、1日経ち、2日経ち、結局1週間程度経っても兵庫県警からの指示は無く、たまらず警視庁に電話して状況を説明したところ「帰ってこい」ということになり、結局兵庫の震災の場でほとんど何もせずに帰ってきたそうです。
AI版(内容は同じです)
阪神淡路大震災で警視庁機動隊が応援に向かった結果とは?衝撃の実話!
阪神淡路大震災と警視庁機動隊の派遣
1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災では、多くの被害が発生し、全国から救援活動が行われました。特に警視庁の機動隊も被災地へと派遣されましたが、現場では意外な事態が待ち受けていたのです。
この記事では、当時警視庁機動隊員だった先輩から聞いた実話を元に、震災時の救援活動の裏側をお伝えします。
警視庁機動隊が災害派遣されるも…?
震災発生直後、警察庁から「警視庁第○機動隊は、兵庫県○○警察署に災害対策のため派遣せよ」との命令が下されました。これを受け、選ばれた機動隊の中隊は、大型バス1台に必要な資材を積み込み、兵庫県へと急行しました。
しかし、地震による道路の寸断や渋滞の影響で、目的地に到着するまでに相当な時間を要しました。
兵庫県警の反応に機動隊員も困惑
ようやく兵庫県の警察署に到着した機動隊員たちは、警務課へ行き、正式な到着報告を行いました。
「警視庁第○機動隊第○中隊、警察庁の指示により災害派遣で現着いたしました。ご指示をお願いします!」
当然、歓迎されるものと思っていました。ところが、警察署の係長からは予想外の返答が。
「なに?そんな話、うちは聞いてないぞ。勝手に来られても困るなぁ…。とりあえず、そこらへんにバスを停めて待機してくれ。」
この対応に、機動隊員たちは驚きと怒りを隠せませんでしたが、仕方なくバスの中で待機することになりました。
指示なし・食事なし…機動隊の困難な1週間
「そのうち、交通整理や救助活動の指示があるだろう」と思い、待機を続けましたが、1時間経ち、3時間経ち、10時間経っても指示はなし。
さらに、食事についても「こっちはそれどころじゃないから、自分たちでなんとかしてくれ」と言われてしまいます。仕方なく、隊員たちは慣れない兵庫の街で弁当を探し、自力で食事を確保することに。
その後も1日、2日、そして1週間が経過しても、兵庫県警からの指示は一切ありませんでした。
ついに警視庁へ連絡…そして帰還命令
状況を打開するため、ついに警視庁へ電話で報告。すると、驚くべき指示が返ってきました。
「もう帰ってこい」
こうして、警視庁機動隊はほぼ何もすることなく、東京へ帰還することになったのです。
まとめ:阪神淡路大震災での機動隊派遣の実情
・警察庁の指示で警視庁機動隊が兵庫へ派遣される
・しかし、兵庫県警では派遣の情報が共有されておらず、歓迎されなかった
・1週間もの間、指示なし・食事支援なしのまま待機
・最終的に警視庁から「帰還命令」が出され、ほぼ何もできずに東京へ戻る
このエピソードから、大規模災害時の指揮命令系統の混乱が浮き彫りになります。阪神淡路大震災は、多くの教訓を残しましたが、災害時の「組織間の連携」の重要性も、その一つと言えるでしょう。
淺利 大輔
あさり だいすけ
行政書士淺利法務事務所 代表
私は、2024年6月までの32年間、警視庁警察官として勤務し、そのうち25年間を刑事として告訴・告発事件の捜査に携わってきました。
中でも、告訴・告発を中心に扱う知能犯捜査の経験が最も長く、数多くの事件で、実際に告訴状・告発状を受理し、捜査を進めてきました。
刑事部捜査第二課在籍時には、警視庁本庁舎(霞が関)の聴訴室において、告訴状を持参される弁護士の先生方と日々向き合い、
「事件として受理すべきか」「問題点は何か」
その現場の判断基準を、実務の中で徹底的に学び、鍛えられてきました。
だからこそ私は、警察が何を重視し、どこを見て告訴状を判断するのかを、初期段階から具体的に想定しながら作成することができます。
告訴・告発事件については、刑事の中でも専門性を持って取り組んできた分野であり、強い自負があります。
現在は、千葉県犯罪被害者支援センター会員として、
「費用面で弁護士への依頼をためらっている方」
「警察に何度も相談したが、前に進めずにいる方」
そうした犯罪被害者の力になりたいとの思いから、行政書士として告訴状・告発状の作成支援を行っています。
実際に、
「告訴、受理されました。淺利さんにお願いして本当に良かったです」
というご連絡をいただく瞬間が、何よりの喜びであり、この仕事を選んで良かったと心から思う瞬間です。
警察の内側を知る行政書士として、
“受理される可能性を高める告訴状・告発状”を、本気でサポートします。


