元国鉄職員が警察に編入された話【元警視庁刑事のコラム】

 現在のJRができる前は、国鉄であり、職員は国家公務員でした。そしてその国鉄内に鉄道公安官というけん銃も持てる「ほぼ警察官」がいて、国鉄の電車内や駅構内での犯罪の予防や検挙に当たっていました。鉄道公安官は最初からその身分で採用されるのではなく、普通の駅員や車掌を経験した後、希望すればなれるものでした。国鉄が民営化され、JRとなる場合に、彼らをどうするかが問題となりました。民間会社の社員が警察権を持ってけん銃まで所持するのはあり得ない話しなので、彼らは全国の都道府県警に編入されることになりました。ただし、「自分たちは国鉄の職員であって警察官ではない」として編入を断った人も少なくなかったようです。
 こうして国鉄から編入されて警察官になった人を何人も知っていますが、元来の警察官と違って元はサービス業の人たちですので、総じて物腰の柔らかい紳士的な人が多かったです。元車掌さんのある警察官は、検問などで車を止めた際に「免許証を見せてください」というところをついつい「切符を拝見」と言ってしまう癖がなかなか抜けないと言っていました。


淺利 大輔

あさり だいすけ

行政書士淺利法務事務所 代表

私は、2024年6月までの32年間、警視庁警察官として勤務し、そのうち25年間を刑事として告訴・告発事件の捜査に携わってきました
中でも、告訴・告発を中心に扱う知能犯捜査の経験が最も長く、数多くの事件で、実際に告訴状・告発状を受理し、捜査を進めてきました。
刑事部捜査第二課在籍時には、警視庁本庁舎(霞が関)の聴訴室において、告訴状を持参される弁護士の先生方と日々向き合い、
「事件として受理すべきか」「問題点は何か」
その現場の判断基準を、実務の中で徹底的に学び、鍛えられてきました。
だからこそ私は、警察が何を重視し、どこを見て告訴状を判断するのかを、初期段階から具体的に想定しながら作成することができます。
告訴・告発事件については、刑事の中でも専門性を持って取り組んできた分野であり、強い自負があります。
現在は、千葉県犯罪被害者支援センター会員として、
「費用面で弁護士への依頼をためらっている方」
「警察に何度も相談したが、前に進めずにいる方」
そうした犯罪被害者の力になりたいとの思いから、行政書士として告訴状・告発状の作成支援を行っています。
実際に、
「告訴、受理されました。淺利さんにお願いして本当に良かったです」
というご連絡をいただく瞬間が、何よりの喜びであり、この仕事を選んで良かったと心から思う瞬間です。
警察の内側を知る行政書士として、
“受理される可能性を高める告訴状・告発状”を、本気でサポートします。

Profile Picture