警察官の恋愛と転職:有名大卒女性警察官が警視庁から静岡県警へ再スタートを決めた理由【元警視庁刑事のコラム】
ある警察署に勤務していた有名大卒の女性警察官が、巡査部長試験に合格し、関東管区警察学校に入校しました。関東管区警察学校とは、巡査部長や警部補に合格した警察官が約2か月間、教養と訓練を受ける全寮制の警察学校です。この学校には、関東一都六県だけでなく、長野県警、 新潟県警、 山梨県警、 静岡県警からも警察官が入校します。
関東管区警察学校での出会いと恋愛
その女性警察官は、静岡県警から関東管区警察学校に派遣されていた教官(警部補)と恋愛関係(双方独身)となり、結婚を決意しました。しかし、勤務地が東京と静岡で離れていたため、通勤が困難という問題が生じました。神奈川県に住む選択肢もありましたが、出勤には現実的ではありませんでした。
警視庁を退職し、静岡県警へ再挑戦
この問題を解決するため、彼女が選んだのは、警視庁を退職して静岡県警採用試験を受け、もう一度ゼロからやり直すという選択でした。これにより、巡査部長から巡査に戻り、静岡県警察学校に入校して6か月間の教養と訓練を再度受けることになりました。当然、給与も階級もリセットされます。
愛の力でキャリアをリセットする決断
この決断は、志望の大学に入学した直後に中退して、もう一度高校1年生からやり直すようなものです。しかし、彼女は愛の力を選び、警察官としてのキャリアを再スタートすることを決意しました。
以下は旧記事です。
ある警察署に勤務していた頃、その署に卒業配置となった有名大卒の女性警察官が、4年目くらいで巡査部長試験に合格し、関東管区警察学校に入校しました。関東管区警察学校とは、巡査部長や警部補に合格した警察官が約2か月間教養と訓練を受ける全寮制の警察学校です。関東管区は、関東の一都六県の他、長野県警、新潟県警、山梨県警、静岡県警からも入校します。さて、その女性警察官ですが、自分を担当した静岡県警から管区学校に派遣中の教官(警部補)と恋愛関係(双方独身)となり、あっという間に結婚することが決まりました。しかし、東京と静岡では離れすぎており、真ん中の神奈川県に住むとしても出勤には無理があります。そこで、その女性警察官が決めた選択は、警視庁を退職して静岡県警採用試験を受け、もう一度ゼロからやり直すという方法でした。もちろん、静岡県警に入ったら階級から何からリセットされるので、巡査部長から巡査に戻り、警察学校に入校して6か月間教養と訓練を受け直すのです。上がった給料も当然下がります。例えるなら、志望の大学に受かって入学したのに、すぐに中退してもう一度高校1年生からやり直すようなものです。愛の力おそるべしです。
淺利 大輔
あさり だいすけ
行政書士淺利法務事務所 代表
私は、警視庁警察官として32年間勤務し、そのうち25年間刑事(捜査員)をやってきました。さらにその中でも知能犯捜査関係部署(主として告訴・告発事件を捜査する部署です)の経験が一番長く、数々の告訴・告発事件に携わってきました。刑事部捜査第二課員当時は警視庁本庁舎(霞が関)1階にある聴訴室で、電話帳のように分厚い告訴状や告発状を持参して来られる弁護士先生方を毎日のように相手にし、ここで大いに鍛えられました。
これまでの経験を活かし、告訴事件の相談を受け告訴状をリーズナブルな料金で作成することで、犯罪被害者の方たちを支援できるのではと考えたからです。
「淺利に頼んで良かった」依頼人の方からそう思っていただける行政書士を目指していきます。
