警察官部署別人気ランキング【元警視庁刑事のコラム】

 若い警察官が希望する部署ランキング【最新人気ベスト7】

若い警察官が希望する部署の人気ランキングをまとめました。
あくまでも現場で感じた主観によるものですが、リアルな傾向を知りたい方はぜひご覧ください。


人気1位:公安部

理由: 3K(危険、汚い、キツい)の仕事が少ないため、若い警察官に人気です。
警察署の当番(当直)業務では、現場臨場がほぼ無く、受付や無線指令室に張り付くことが多いのが特徴です。


人気2位:組織犯罪対策部

理由: 一番最近できた部門で、薬物犯罪、外国人犯罪、暴力団事件を取り扱います。
なんとなく「スマート」なイメージがあり、若い世代に人気です。


人気3位:刑事部・生活安全部(同率)

刑事部の現状:

  • 変死対応や防犯カメラの回収など、夜勤明けが夕方過ぎになることが多く、過酷な勤務が常態化。
  • そのため、以前に比べて人気が低下しています。

生活安全部の現状:

  • 一時期は人気が高かったものの、DVなど人身安全関係の相談業務が多忙すぎるため、現在は人気が低下しています。

人気5位:交通部

理由: 白バイの業務には人気がありますが、それ以外の執行や規制業務は不人気です。
特に事故処理を行う交通捜査係は、雨や雪、台風でも現場検証を行う必要があり、希望する人が少ない状況です。


人気6位:警備部

理由: 暇な警察署の警備課は本当に暇ですが、忙しい署では大変です。
ただし、機動隊が好きな若い警察官には一定の人気があります。


人気7位:警務部

理由: 警察署内の庶務担当で、警察官らしさを感じられない業務が多いため、人気が低いです。
事務作業が中心となるため、「警察官としてのやりがい」を求める人には不向きです。


ランク外:留置

理由: 部署ではないためランク外ですが、希望する警察官がほぼいない「超嫌われ部署」です。
留置管理はメンタルが強くないと厳しく、若い警察官からは敬遠されがちです。


まとめ:若い警察官の人気部署の傾向

若い警察官が希望する部署は、比較的リスクが少なく、スマートなイメージを持たれる部署が上位にランクインしています。
一方、過酷な勤務が伴う部署や、事務作業が多い部署は不人気となっているのが現状です。

これから警察官を目指す方や、配属を控えている方は、参考にしてください!


淺利 大輔

あさり だいすけ

行政書士淺利法務事務所 代表

私は、警視庁警察官として32年間勤務し、そのうち25年間刑事(捜査員)をやってきました。さらにその中でも知能犯捜査関係部署(主として告訴・告発事件を捜査する部署です)の経験が一番長く、数々の告訴・告発事件に携わってきました。刑事部捜査第二課員当時は警視庁本庁舎(霞が関)1階にある聴訴室で、電話帳のように分厚い告訴状や告発状を持参して来られる弁護士先生方を毎日のように相手にし、ここで大いに鍛えられました。
これまでの経験を活かし、告訴事件の相談を受け告訴状をリーズナブルな料金で作成することで、犯罪被害者の方たちを支援できるのではと考えたからです。
「淺利に頼んで良かった」依頼人の方からそう思っていただける行政書士を目指していきます。

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