警察官は幽霊を見たことがありますか?

 警察官として、ご遺体を何百体も扱ってきました。殺人現場に何度も行きましたし、解剖には100回くらい立ち会っています。霊安室でご遺体と長時間1対1のときもありました。亡くなった直後のご遺体から、数年以上経ったご遺体まで、ありとあらゆる状態や死因のご遺体と接してきました。では、そうした扱いで何かオカルト的な不可思議な現象があったかと聞かれると、答えはノーになります。幽霊的なものを見たことはありませんし、後日夢に出てきたこともありません。予感が当たったこともないし、聞こえるはずのない声や音が聞こえたこともありません。一緒に働いている同僚からもそういう話しを聞いたこともありません。何かそういったものが見えるとの通報で現場に行って、不思議なものを見たということもありません。
 ただし、どこの警察署の刑事課でも必ず話題になるのが、「その係長の泊まりの日だけ必ず変死が多い」という話しです。年間通して統計を取っても確かに一人だけ飛び抜けて変死扱いの多い係長がいるのです。これについてはよく「○○係長は人がいいから仏様も扱ってほしくて寄ってくるんだよ」と言われます。実際、強面の体育会系の係長ではなく、どちらかというとおとなしいタイプの係長が多いのです。私はというと、変死の扱い数は特に多くも少なくもなく平均的でした。人がいい訳でもなく格別悪い訳でもなく、普通だったからかもしれません。


淺利 大輔

あさり だいすけ

行政書士淺利法務事務所 代表

私は、警視庁警察官として32年間勤務し、そのうち25年間刑事(捜査員)をやってきました。さらにその中でも知能犯捜査関係部署(主として告訴・告発事件を捜査する部署です)の経験が一番長く、数々の告訴・告発事件に携わってきました。刑事部捜査第二課員当時は警視庁本庁舎(霞が関)1階にある聴訴室で、電話帳のように分厚い告訴状や告発状を持参して来られる弁護士先生方を毎日のように相手にし、ここで大いに鍛えられました。
これまでの経験を活かし、告訴事件の相談を受け告訴状をリーズナブルな料金で作成することで、犯罪被害者の方たちを支援できるのではと考えたからです。
「淺利に頼んで良かった」依頼人の方からそう思っていただける行政書士を目指していきます。

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