兵庫県警で逮捕・釈放後の16歳女性が亡くなった件の報道を見て【元刑事のコラム】

私は表題の事案について、報道されている内容以外は一切知りませんし、コメントすべき立場にもないので、この件については触れません。ただし、かつて自分のいた警察署でやや似た事例があったので、書き記します。

その女性は自営業の父親と母親、2人の弟と5人家族で暮らしていました。19歳の頃から万引きで度々捕まってくるようになり、はじめの頃は任意捜査で書類送検扱いでしたが、あまりにも続くので逮捕されることになりました。しかし、万引き犯罪はあまりに多いため、検察官は不起訴とすることが多く、釈放になってしまうのですが、彼女は2、3か月するとまた捕まってきます。そこで、逮捕、釈放、逮捕、釈放という状態がしばらく続きました。
彼女は、摂食障害で、身長は普通でしたが、体重は30kg程度しかないガリガリ体型でした。万引きするのは、弁当やお菓子ばかりで、しかも毎回3000円~5000円程度と大量に盗んでいました。盗んだ商品は、自宅に持ち帰って1人で食べ、すぐにトイレに行って全部吐いていました。取り調べでは、「食べ物を消化したくはないが、美味しいものを味わいたいという気持ちが抑えきれない」と供述しました。万引きする理由は、「どうせ吐くものにお金を払いたくない」という何とも身勝手なものでした。
結局、1度か2度か刑務所に行くことになったのですが、出所してもまた万引きを繰り返しました。彼女が22歳か23歳になったとき、またもや万引きで逮捕され、女子留置施設に入れられました。留置施設の中でも食べては吐くを繰り返し、体重は減り続け、ついに意識朦朧の状態になり、病院に緊急搬送されそのまま入院になりましたが、数か月後に栄養失調で亡くなりました。

この件では、彼女の両親は警察に抗議するようなことは一切ありませんでした。聞くところによると、両親は彼女の素行不良に手を焼き、いっそいなくなってほしいと思っていたそうです。何とも救われない話ではあります。

○警察への告訴状・告発状の作成は元警視庁刑事の行政書士にお任せください。こちら


淺利 大輔

あさり だいすけ

行政書士淺利法務事務所 代表

私は、2024年6月までの32年間、警視庁警察官として勤務し、そのうち25年間を刑事として告訴・告発事件の捜査に携わってきました。
中でも、告訴・告発を中心に扱う知能犯捜査の経験が最も長く、数多くの事件で、実際に告訴状・告発状を受理し、捜査を進めてきました。
刑事部捜査第二課在籍時には、警視庁本庁舎(霞が関)の聴訴室において、告訴状を持参される弁護士の先生方と日々向き合い、
「事件として受理すべきか」「問題点は何か」
その現場の判断基準を、実務の中で徹底的に学び、鍛えられてきました。
だからこそ私は、警察が何を重視し、どこを見て告訴状を判断するのかを、初期段階から具体的に想定しながら作成することができます。
告訴・告発事件については、刑事の中でも専門性を持って取り組んできた分野であり、強い自負があります。
現在は、千葉県犯罪被害者支援センター会員として、
「費用面で弁護士への依頼をためらっている方」
「警察に何度も相談したが、前に進めずにいる方」
そうした犯罪被害者の力になりたいとの思いから、行政書士として告訴状・告発状の作成支援を行っています。
実際に、
「告訴、受理されました。淺利さんにお願いして本当に良かったです」
というご連絡をいただく瞬間が、何よりの喜びであり、この仕事を選んで良かったと心から思う瞬間です。
警察の内側を知る行政書士として、
“受理される可能性を高める告訴状・告発状”を、本気でサポートします。

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