警察署内の非常ベルについて【元刑事が解説】
2010年頃まで、警察署内の非常ベルの音は2種類しかありませんでした。一つはどこのビルやマンションなどにもある火災報知器の非常ベル、もう一つは各事務室内や廊下の壁に設置された非常ベルです。後者の非常ベルは、管内や隣接署などで重要事件、重大事故が発生して犯人や事故車両が逃走している場合などに発令される「緊急配備」を知らせる役目と、署内の留置施設内で被留置人が暴れるなどした場合に応援を求めるために鳴らされる場合とがありました。しがたって後者の非常ベルが鳴った場合、すぐにはどちらへ向かっていいかわからず、署内は無線司令室に向かう人波と留置施設に向かう人波ができて、互いに「こっちじゃない」「あっちだ」などと言い合って騒然とした状況になったものでした。現在は、この非常ベルがベルではなく電子化され、緊急配備の場合は女性の声で「緊急配備発令」と流れ、被留置人の暴れの場合は電子音が鳴るようになり、音が出た瞬間にどちらに行けばいいかがわかるようになっています。
淺利 大輔
あさり だいすけ
行政書士淺利法務事務所 代表
私は、警視庁警察官として32年間勤務し、そのうち25年間刑事(捜査員)をやってきました。さらにその中でも知能犯捜査関係部署(主として告訴・告発事件を捜査する部署です)の経験が一番長く、数々の告訴・告発事件に携わってきました。刑事部捜査第二課員当時は警視庁本庁舎(霞が関)1階にある聴訴室で、電話帳のように分厚い告訴状や告発状を持参して来られる弁護士先生方を毎日のように相手にし、ここで大いに鍛えられました。
これまでの経験を活かし、告訴事件の相談を受け告訴状をリーズナブルな料金で作成することで、犯罪被害者の方たちを支援できるのではと考えたからです。
「淺利に頼んで良かった」依頼人の方からそう思っていただける行政書士を目指していきます。
