埼玉県警の某警察署に告訴状提出同行に行ってきました【元警視庁刑事の感想】

 お客様と一緒に埼玉県警のある警察署に告訴状提出相談で行ってきました。署は数年前にできたばかりで、広大な敷地に数十台分の駐車スペースがあり、うらやましく思いました。何せ、私が最後に勤務した浅草警察署は、外来駐車場スペースはゼロ。警察署の車でさえ敷地内に置ききれないので、歩いて10分以上かかる月極駐車場2カ所に分散して駐車している有様でした。
 中に入ると、エントランスはかなり広く、警視庁でも原宿警察署など最近できた警察署はどこも同じなので、何か設計の指針が警察庁から出ているのかもしれません。
 気になったのは、受付の体制。大きな受付カウンターには交代制で就いていると思われる白バイ乗りが一人だけポツンといますが、電話を受けていてこちらを無視。奥の警務課との間にはびっしりと間仕切りを置いていて、向こうからもこちらからも全く見えなくしています。これは、警視庁の署では絶対やりません。受付の奥は警務課の席になっていることがほとんどで、間に間仕切りなど置かず、受付に人が溜まれば、警務課員が出てきて応対してくれるのが普通です。一利用者として、これはちょっとひどいなと感じました。
 もう一つ気になったのが、リモコン席(無線指令台)の場所です。前記した間仕切りのすぐ後ろ(受付カウンターから4~5メートルの位置)に、リモコン席があり、そこで無線のやりとりをしているのですが、話している内容がこちらに丸聞こえです。照会などすれば個人情報がダダ漏れですし、事件内容や被害者氏名、通報者氏名なども全部聞こえてしまいます。警視庁では、受付から離れた場所でかつ周囲を囲まれた場所にリモコン席を設置するのが普通なので、これも問題ありと思いました。


淺利 大輔

あさり だいすけ

行政書士淺利法務事務所 代表

私は、警視庁警察官として32年間勤務し、そのうち25年間刑事(捜査員)をやってきました。さらにその中でも知能犯捜査関係部署(主として告訴・告発事件を捜査する部署です)の経験が一番長く、数々の告訴・告発事件に携わってきました。刑事部捜査第二課員当時は警視庁本庁舎(霞が関)1階にある聴訴室で、電話帳のように分厚い告訴状や告発状を持参して来られる弁護士先生方を毎日のように相手にし、ここで大いに鍛えられました。
これまでの経験を活かし、告訴事件の相談を受け告訴状をリーズナブルな料金で作成することで、犯罪被害者の方たちを支援できるのではと考えたからです。
「淺利に頼んで良かった」依頼人の方からそう思っていただける行政書士を目指していきます。

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