総合的な特殊詐欺対策の推進について(通達)(大分県警)
総合的な特殊詐欺対策の推進について(通達)
刑 事 部 長
生 活 安 全 部 長
交 通 部 長
特殊詐欺については、本年10月末現在で昨年同期と比べ、被害件数は102件とほぼ半減し
ているものの、被害金額は同程度で推移しているなど予断を許さない情勢にある。
こうした情勢を踏まえ、下記のとおり、部門や所属の垣根を越えて、特殊詐欺対策の一層
の強化を図られたい。
記
1 犯罪者グループ等に対する多角的な取締り
個々の特殊詐欺事件の実行犯検挙や突き上げ捜査に加えて、事件の背後にいるとみられ
る暴力団、準暴力団、不良外国人、暴走族、非行少年等に対しても、次の点に留意し、情
報収集や取締りを行うこと。
(1) 暴力団、準暴力団等
事件の背後にいるとみられる暴力団、準暴力団等を弱体化することが特殊詐欺の抑止
につながると考えられることから、特殊詐欺そのものでの検挙が困難であっても、暴行
・傷害、薬物犯罪、金の密輸入、強盗・窃盗等あらゆる法令による検挙に努めること。
また、暴力団、準暴力団等にとって、特殊詐欺は有力な資金源となっている実態がう
かがわれ、それを元に新たな犯罪に関与している可能性がある。これを念頭に置いて平
素から実態把握を進め、それに基づく戦略的な取締りを行うこと。
(2) 不良外国人
不良外国人については、受け子としての検挙が急増しているほか、特殊詐欺に用いら
れる銀行口座の転売を組織的に行うなどの事例が確認されている。不良外国人が特殊詐
欺の犯行に関与し、あるいは犯行ツールを提供しているといった実態に留意して情報収
集を進め、犯行グループに関わる不良外国人についてはあらゆる法令を駆使した取締り
を行うこと。
(3) 暴走族
犯行グループの人材供給源とも言える暴走族に対しては、犯行グループとの接点につ
いて情報収集するとともに、活動実態の把握と取締りを行うこと。
(4) 非行少年
特殊詐欺で検挙される少年の多くが受け子であり、友人や先輩から誘われ、安易に犯
行グループの一員となるという実態が見受けられることから、このように特殊詐欺に関
わる非行少年の周辺関係について情報収集を進め、必要な対策を講ずること。
併せて、特殊詐欺で検挙される少年の再犯者率は、刑法犯少年全体と比べて著しく高
い状況にあることから、関係機関との連携を強化するなどして少年が特殊詐欺に関与し
ないための取組を推進すること。
2 効果的な広報啓発
特殊詐欺の被害防止を図るため、各種イベントや防犯講話、巡回連絡等あらゆる機会を
通じての広報を継続するとともに、特に高齢者の被害防止においては、その子供や孫世代
への働きかけを強化し、日常的に家族間で連絡を取り合うといった機運の醸成に努めるよ
う、効果的な広報啓発を実施すること。
( 捜 査 第 二 課 特 殊 詐 欺 係 )
(生活安全企画課安全・安心まちづくり推進係)
( 少 年 課 企 画 ・ 指 導 係 )
( 組 織犯罪対策課暴力団対策係)
( 組織犯罪対策課国際専門捜査係)
( 交 通 指 導 課 暴 走 族 対 策 係 )
淺利 大輔
行政書士淺利法務事務所 代表
私は、警視庁警察官として32年間勤務し、そのうち25年間刑事(捜査員)をやってきました。さらにその中でも知能犯捜査関係部署(主として告訴・告発事件を捜査する部署です)の経験が一番長く、数々の告訴・告発事件に携わってきました。刑事部捜査第二課員当時は警視庁本庁舎(霞が関)1階にある聴訴室で、電話帳のように分厚い告訴状や告発状を持参して来られる弁護士先生方を毎日のように相手にし、ここで大いに鍛えられました。
これまでの経験を活かし、告訴事件の相談を受け告訴状をリーズナブルな料金で作成することで、犯罪被害者の方たちを支援できるのではと考えたからです。
「淺利に頼んで良かった」依頼人の方からそう思っていただける行政書士を目指していきます。