告訴状作成のコツ 告訴状は長いほど良いか?【元刑事が解説】

告訴状は私文書ですが、警察に受理されると公用文書となり、そのまま捜査書類として扱われます。
そのため、告訴状の作成では「事実のみを簡潔に記載すること」が極めて重要です。

特に重要なのは、推測や感情を排除し、必要な情報だけを的確に書くことです。
捜査書類においては、「何を書くか」と同じくらい「何を書かないか」も重要になります。


告訴状が長すぎるのはNG【よくある失敗】

書き慣れていない方が作成した告訴状は、不要な記載が多く、無駄に長くなる傾向があります。
とくに問題となるのが、最も重要な「告訴事実」の部分です。

  • 関係の経緯を長々と書いている
  • 感情的な表現や評価が多い
  • 法律用語や構成要件を過剰に説明している

このような記載は、かえって要点を不明確にし、読み手である警察官の理解を妨げます。


告訴事実の適切な分量【目安】

告訴事実は、簡潔にまとめるのが原則です。

  • 暴行・傷害・窃盗・恐喝・名誉毀損などの単純犯罪
     → 5〜6行程度で十分
  • 詐欺・背任などの複雑な事件
     → 10行前後が目安

また、告訴状全体の分量としては、

  • 単純犯罪:2〜3枚程度
  • 複雑事件:4〜5枚程度

が適切なボリュームです。


詳細は陳述書に分けるのがポイント

被告訴人との関係性や、詳細な経緯・状況説明などは、告訴状に詰め込むのではなく、陳述書として別紙にまとめるのが効果的です。

この方法により、

  • 告訴状が簡潔で読みやすくなる
  • 捜査官が要点を把握しやすくなる
  • 事実関係の整理が明確になる

といったメリットがあります。


結論:よくできた告訴状ほど短い

結論として、質の高い告訴状ほど無駄がなく、短くまとまっています。

以下のような内容をだらだら書くのは逆効果です。

  • 被告訴人との関係の詳細な説明
  • 犯罪の構成要件の解説
  • 事件の悪質性の主張
  • 二次被害の感情的な記述

これらを過剰に盛り込んだ長文の告訴状は、現場の刑事からすると「読みづらく、要点が分からない」と感じられがちです。

○警察への告訴状・告発状の作成は元警視庁刑事の行政書士にお任せください。こちら


淺利 大輔

あさり だいすけ

行政書士淺利法務事務所 代表

私は、2024年6月までの32年間、警視庁警察官として勤務し、そのうち25年間を刑事として告訴・告発事件の捜査に携わってきました
中でも、告訴・告発を中心に扱う知能犯捜査の経験が最も長く、数多くの事件で、実際に告訴状・告発状を受理し、捜査を進めてきました。
刑事部捜査第二課在籍時には、警視庁本庁舎(霞が関)の聴訴室において、告訴状を持参される弁護士の先生方と日々向き合い、
「事件として受理すべきか」「問題点は何か」
その現場の判断基準を、実務の中で徹底的に学び、鍛えられてきました。
だからこそ私は、警察が何を重視し、どこを見て告訴状を判断するのかを、初期段階から具体的に想定しながら作成することができます。
告訴・告発事件については、刑事の中でも専門性を持って取り組んできた分野であり、強い自負があります。
現在は、千葉県犯罪被害者支援センター会員として、
「費用面で弁護士への依頼をためらっている方」
「警察に何度も相談したが、前に進めずにいる方」
そうした犯罪被害者の力になりたいとの思いから、行政書士として告訴状・告発状の作成支援を行っています。
実際に、
「告訴、受理されました。淺利さんにお願いして本当に良かったです」
というご連絡をいただく瞬間が、何よりの喜びであり、この仕事を選んで良かったと心から思う瞬間です。
警察の内側を知る行政書士として、
“受理される可能性を高める告訴状・告発状”を、本気でサポートします。

Profile Picture