警察官は勤務中に買い物していい? 昔は「制服で牛丼NG」だった実話【元警視庁警察官が解説】

私は1992年に警察学校を卒業後、警視庁の赤坂警察署に配属されました。最初の勤務地のひとつが、ホンダ本社前にあった青山一丁目交番です。

当時、交番勤務中にこんな出来事がありました。先輩警察官から「牛丼を買ってきてくれ」と頼まれ、交番から約100メートルの場所にあった吉野家でテイクアウトの牛丼弁当を購入したのです。

ところが、その様子を見ていた通行人から警察署に通報が入りました。

「警察官が勤務中に吉野家で牛丼を買っている。けしからん。」

今では少し驚く話かもしれませんが、当時はこうした苦情が実際にありました。この通報を受け、警察署本署から交番勤務員に対して、

「制服姿で牛丼を買うな」

という指示が出されたのです。

交番勤務の警察官に休憩時間はあるのか?

「警察官は勤務中ずっと働きっぱなし」と思われがちですが、当然ながら警察官にも休憩時間や食事の時間はあります。

特に交番勤務は過酷です。私の時代、朝に出勤して翌日まで勤務する、いわゆる約26時間の泊まり勤務が当たり前でした。その長時間勤務の間、何も食べるなというのは現実的ではありません。

「なら出前を頼めばいい」と思うかもしれません。しかし、当時の青山一丁目交番周辺では、交番まで出前をしてくれる飲食店はほとんどありませんでした。

つまり、警察官が勤務中に食事を確保するには、自分で買いに行くしかなかったのです。

最近は制服のままコンビニで買い物する警察官も普通に見かける

時代は変わりました。

最近では、制服姿の警察官がコンビニやスーパーで飲み物や食事を購入している姿を見かけても、それほど違和感を持たれなくなりました。

むしろ、制服警察官が街中にいることで、防犯や犯罪抑止の効果を期待する声もあります。地域住民にとっても安心感につながるでしょう。

かつては「勤務中に買い物するなんてけしからん」と批判された時代がありましたが、現在では警察官の勤務実態への理解が少しずつ広がってきたのかもしれません。

元警察官として思うこと

警察官も人間です。長時間勤務の中で食事を取るのは当然のことです。

市民の安全を守る警察官が、勤務中に短時間で食事や飲み物を購入することまで批判される社会より、現場の実情を理解し、温かく見守る社会のほうが健全ではないでしょうか。

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淺利 大輔

あさり だいすけ

行政書士淺利法務事務所 代表

私は、2024年6月までの32年間、警視庁警察官として勤務し、そのうち25年間を刑事として告訴・告発事件の捜査に携わってきました
中でも、告訴・告発を中心に扱う知能犯捜査の経験が最も長く、数多くの事件で、実際に告訴状・告発状を受理し、捜査を進めてきました。
刑事部捜査第二課在籍時には、警視庁本庁舎(霞が関)の聴訴室において、告訴状を持参される弁護士の先生方と日々向き合い、
「事件として受理すべきか」「問題点は何か」
その現場の判断基準を、実務の中で徹底的に学び、鍛えられてきました。
だからこそ私は、警察が何を重視し、どこを見て告訴状を判断するのかを、初期段階から具体的に想定しながら作成することができます。
告訴・告発事件については、刑事の中でも専門性を持って取り組んできた分野であり、強い自負があります。
現在は、千葉県犯罪被害者支援センター会員として、
「費用面で弁護士への依頼をためらっている方」
「警察に何度も相談したが、前に進めずにいる方」
そうした犯罪被害者の力になりたいとの思いから、行政書士として告訴状・告発状の作成支援を行っています。
実際に、
「告訴、受理されました。淺利さんにお願いして本当に良かったです」
というご連絡をいただく瞬間が、何よりの喜びであり、この仕事を選んで良かったと心から思う瞬間です。
警察の内側を知る行政書士として、
“受理される可能性を高める告訴状・告発状”を、本気でサポートします。

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